忘れてた、とカイコクが言うから何事かと思った。
「…何を忘れていたんだ?」
「お前さんの誕生日」
頬杖をつくカイコクに、ああ、と頷きかけて少し止まる。
「…俺の誕生日?」
「そう、お前さんの誕生日。…お前さん、誕生日だったろ、昨日」
「…そういえばそうだったな」
カイコクのそれにザクロは少し考えてから肯定した。
この、時間感覚のない空間では誕生日なぞ重要度も低く忘れがちだ。
ましてカイコクにとっては他人の誕生日である。
忘れてしまっても仕方がないと言えよう。
寧ろ、こうやって思い出してくれただけで嬉しいものだ。
彼は、あまり人に興味がなさそうだったから。
誕生日を覚えてくれていただけで嬉しいと思ってしまうのだ。
そう伝えれば綺麗な目を丸くしたカイコクが小さく息を吐く。
「…だが、お前さんは俺の誕生日を祝ってくれるだろ。そんなの、公平じゃねェ」
「公平性の問題か…?」
彼のそれにザクロは首を傾げつつ笑ってしまった。
存外彼は律儀なのだ。
「なら、貴様の誕生日に、俺の誕生日も祝ってくれたら良い」
「…俺の?」
「ああ。どうせ貴様のことだ、1日過ぎてしまったと悔いているのだろう?ならば、今回は纏めて祝えば良い」
「…けど」
「楽しいことは二人分、悲しいことは半分、だ。…鬼ヶ崎」
何かを言い淀むカイコクに、ザクロは言う。
目を見開いたカイコクは、わぁったよ、と笑った。
「…来年は盛大に祝ってやるからな、忍霧」
「ああ、楽しみにしている」

そんなやり取りをしたのが……去年の話。





「忍霧」
何やらわくわくしているカイコクに、ザクロは、ああ、と返す。
まるで子どもみたいだ、と思いながら前から用意していたプレゼントを取り出した。
「誕生日おめでとう、鬼ヶ崎」
「…ありがとな、忍霧」
ふわ、と微笑むカイコクも、何かを取り出し、手渡してくる。
「誕生日…おめっとさん。…忍霧」
「ありがとう、鬼ヶ崎」
それを受け取って袋を開けた。
中から出てきたのは小さな黒曜石のブローチで。
「…これは」
「小さい方が着けやすいだろ、お前さんでも」
「…そうだな」
ザクロは笑ってから、マスクを取ってその紐のところにつけてみる。
似合うか、と聞けばカイコクは笑ってから流石だねェと言ってくれた。
まあ、それだけでも良いだろう。
「んじゃあ、俺も…。…え?」
カイコクがザクロが贈ったプレゼントを開いて…固まった。
手の中にはアメジストの小さなブローチが乗っている。
「…長年共にいると考えも似てしまうようだな?」
「…ったく……似なくても良いんだかねェ……」
くすくす笑いながら、カイコクがん、とそれをザクロに手渡してきた。
「え」 
「ここ、着けてくんなァ」
トン、とカイコクがお面の下、飾り紐の辺りを叩きながら屈む。
慌てて頷いてザクロはそこにブローチの針を通した。
サラリと揺れる髪に、光るザクロの目の色の宝石。
似合うかい、と笑う彼を思わず引き寄せた。




互いの色を贈りましょう。



貴方の誕生日に、私の誕生日も添えて。




「…次の誕生日プレゼントは貴様が良い」
「…。…お前さんも年々強欲になるねェ」
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