基本に戻った欝系SSS(鳩彼

元々借りたのはそういうのを書くためだったね・・・!誰得!!←


・・・そんな訳で坂咲先輩が妊娠して精神的にショック受ける話を大学から帰ったら投下します。
幸せなレンカイ書くために協力してね、先輩!

(追記)
・・・と思ったらだらだら書きすぎて普通に・・・これは・・・。
取り敢えずちょこっと載っけますね。
続き見たい方は言ってください(笑)

−−(妊娠ネタ注意・岩坂風味)−−
「・・・は?妊娠?」
私の言葉に目の前の彼の肩がびくりと跳ねた。
「彼は雄の筈ですが」
「ああ。確かに坂咲優夜は雄だ」
私の問いに緒根が答える。
その言葉に嘘がないのは私が一番良く知っていた。
服の上から見ても今の彼が雌であるとも到底思えない。
事実、今現状の彼も雄のようだった。
しかし明らかに様子がおかしい彼を見る限り妊娠したというのが嘘であるとも思えず半信半疑で私は彼の手を取る。
脈を測る限り、なるほど確かに妊娠時のそれである事が伺えた。
「確かに妊娠の症状が出ていますね。・・・彼と二羽きりで話があります。後は私に任せていただけますか」
「・・・ああ、頼む」
緒根はそれだけ言うと静かに保健室を出て行く。
扉が閉まったのを確認し、私は彼に向き直った。
「まったく。誰に妊娠させられたのですか、貴方は」
溜め息を吐き出すと怯えたように己を抱きしめる。
「別に経緯は聞きたくありませんよ。どうせ酷いものだったんでしょうから」
私がそういうと彼はあからさまにホッとした表情を見せた。
よほど酷い犯され方をしたのだろう。
「で?どういう症状が出ているんですか」
「・・・吐き気と、嘔吐が・・・数日前から・・・」
たどたどしく、症状を説明する彼を手で制した。
「自家中毒という可能性もあるでしょう。何故妊娠と仮定したのです?」
「・・・俺も、最初は体調が悪いのだと思いました。・・・でも、激しい吐き気と嘔吐、それに微熱がずっと続くのはおかしいでしょう?」
彼が自虐的に微笑む。
「・・・つわりに基礎体温の上昇。確かに妊娠の初期症状ですね。で、貴方はこの症状に心当たりがあると」
そういうことですか、と確認するように聞くと途端に彼は俯いた。
どうやら心当たりがあるらしい。
雄が妊娠するなど聞いた事も無いが、確かに事実の様だ。
しかし、今彼の身体の中にあるのは無事に産まれるかも分からない、産まれたとしても恐らく生産性の無い・・・ただの卵だろう。
それは彼も分かっているはずだ。
・・・この鳥は変なところで頭が良い。
その坂咲優夜が動揺し、精神的にショックを受けている、というのは異常と言っても過言ではないだろう。
「・・・。先生、俺は・・・どうすれば・・・」
彼が私を見上げる。
潤んだその碧い眸は絶望に満ちていた。

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