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「ただ今より、セカイのレン会議を始めます!」
「「「よろしくお願いします!」」」
「よ、よろしくお願いします…?」
元気な声が響き渡る。
少年少女のスマートフォンから姿を見せているのは各セカイの鏡音レンである。
「…と、ところで、何の話をするの…?」
そう聞くのは誰もいないセカイのレンだ。
彼はとりあえず会議がしたい!という他のレンたちの勢いに圧されて参加した形である。
「そりゃあ、なあ?」
「なぁ?」
顔を見合わせるのはストリートのレンとバンドのレン。
二人ともこの5人の中ではよく似ているせいだろうか、会議をやりたいと言い出したのは。実はこの二人だったりする。
「…レンくんはさ、僕のセカイのカイトくんのこともっと知りたくない?」
神妙な面持ちで言うのはアイドルのレンだ。
「え、っと…。…そう言われたら…?」
「だよね!だから、会議しよーってなったんだ!」
首を傾げる、誰もいないセカイのレンに言うのはショーキャストのレンである。
「実はボクも、カイト先輩のこと知りたいなぁって思ってたんだよね!」
「本人に聞くのはちょっとまあ…気まずいしな」
「そうそう!同じレンの方が、見えるものもあるかもだし!」
元気なショーキャストのレン同様口々に言うのはバンドのレンにストリートのレンだ。
なー、と二人で首を傾ける。
「…ま、そういうことで」
「な、なる…ほど…?」
アイドルのレンがポン、と誰もいないセカイのレンの肩を叩く。
納得したようなしてないような微妙そうな表情で彼が頷いた。
「じゃあさっそく、どうする?」
「まずは自分のセカイのカイトの紹介するのは?聞きたいことは順次聞いていく感じで」
「じゃーボクから!」
はあい!とショーキャストのレンが手を挙げる。
「うちのカイトはショーキャストの団長だよ!みんなに優しいし頼りになるし、お母さんみたいな感じなんだあ!」
「…お母さん…??」
「…お父さんじゃなくて…?」
「…。…ちょっと分かる気がする…」
「えっ」
それに様々な反応が返ってきた。
もう会議という体裁はなしていないが、それでも良いらしい。
「うちのカイトはオレのDJの師匠なんだ。DJやってる時は格好良いけどそれ以外はダメダメでさ」
「そうか?確かに明るい人だけどさ。なんかミステリアスな部分あるじゃん」
「ぼ、ボクのセカイのカイトさんは、えっと…よく怒ってるけど…根はやさしいと思うんだ…!」
「分かる!カイト先輩、すごくよく見てるんだなって!あと、かわいいところがあるよね!」
「僕のセカイのカイトくんはアイドルが好きでね。アイドルとして舞台に立つのも好きだけど、僕らをプロデュースする時が特に気合入ってて」
「…たしかに、そうかも…!すごく、キラキラしてる人だよね…!あったかい感じがするって思ってたんだ…!」
「うちのカイトの得意な楽器はベースかギターだな。あんまり喋らないけどどっちかというと音で語る方だから…。…たまに遊ばれてる」
「音楽に対してとても真摯だよね。…あと、ちょっと無自覚天然なところない…?」
わいわいと話が盛り上がっていく。
それは会議というよりきっと。
(人はそれをのろけというんだぜ!)
「…なんか楽しそうだな、あいつら」
「そうだね。…うちのレンは我が儘言わないから…楽しいんだろうな」
「わたしの所のレンくんもそうかも!!お友だちができるって嬉しいよねぇ」
「…お友だちっていうか…同志兼ライバル…?まあそういうのが嬉しいの、ちょっと分かるな」
「そうだなあ。暁山に頼み込まれたときは何事かと思ったが…。今までできなかった分、そういうのも楽しいのではないか?…ところで、あっちに似たような集団がいるが、もしやあれは…」
「あ、あれはですね…!」
「「「…セカイのカイト会議」」」
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