「…やっぱりずるいと思うなぁ」
「え?」
「…なぁに?突然」
むすーと両肘をつき、頬を膨らませる杏にぽかんとするのは志歩と遥だ。
アメリカに行くことが多い杏と、プロデビューした志歩、ルミナグランプリで忙しい遥の予定が奇跡的に合い、久しぶりに会っていた。
…それから、もう1人。
「ごめんね、舞台の後の片付けとかが長引いちゃって…。…何かあった?」
「草薙さぁん!!」
ぱぁあ!と杏の表情が明るくなる。
きょと、と目を瞬かせた寧々が隣に座った。
「お疲れ様、草薙さん」
「今日のショーも良かったよ」
「ありがとう、日野森さん、桐谷さん」

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