赤咲先輩!!!!(鳩彼・sss)

下で言ってた坂咲先輩の2P亜種派生キャラが風呂入ってる間にちょっととんでもなく滾る方向に行ったのでうわぁああ!!!ってなりながら書いた←
アルビノちゃんとは違って、染色体突然変異で染色体の一部が欠失した個体種、ってイメージです。
作中出てくるアルファベットコードは適当だよ・・・アルビノちゃんに合わせにいっただけだよ・・・。
元々は幼少期に罪悪感を持って過ごしていた先輩が生み出した精神世界の鳥物だったら可愛い。
13歳前後な正統派真面目っ子(優夜さんがル・ベル家で何事も無く育ってたら、っていうイメージ)で笑いながら酷いことが出来るよ。
でも優夜さん大好きです、後朔夜くんは抹消したい(ル・ベルの家にいるからっていうのと優夜さんを苦しめてるのに愛される存在だからっていう)
愛が!!重い!!!むしろ歪んでる!!!!っていう、そんな赤咲さん。
悩む所は名前だよなぁ、もっといい名前ないかな。
・・・というか先輩で黒髪赤目なイラスト見たいです誰か下さい←


ああ、そうそうちなみにこの人授業(乳幼児保険学・私のゼミの教授担当)で染色体異常はやってたので、もううわぁああ染色体異常ややこしいから嫌いぃいいクラインフェルターとかターナーとかやったけどぉおお!!!ってなりました←
その辺はやったけど物理化学的な辺りでは全然全く理解してない(寧ろこの人染色体とかの生物の授業やってない)ので色々違うと思う・・・すいません・・・;;



ーー
(岩坂←赤)

さて彼はこの学園内にいるだろうか。
一番重要な部分を思い出し、舟は部屋を出る。
別にいなければいないで構わないが、と思っていたが、少し前をふらふらと歩く鳥を見つけた。
「・・・坂咲君」
目的の鳥物をあっさり見つけることが出来、舟は小さく笑みを浮かべながら声をかける。
対して彼、坂咲優夜の方は胡乱気な表情で振り向いた。
「・・・。・・・なん、です・・・か」
明らかに機嫌と・・・それに体調が悪そうな声である。
「用があるからわざわざ呼び止めたのですよ」
「・・・それは、すみません。少し体調が悪いもので・・・」
「ふん。貴方にしては真実の様ですね。・・・何、すぐ済みます。少し一緒に来ていただけませんか」
「・・・はあ・・・」
舟の言葉に彼が頷いた。
体調が悪くなければ恐らく優夜が何の疑いも持たずについてくることは無かっただろう。
そも、彼が弱っている姿を他鳥に悟らせてしまっていることが有り得ないのだ。
普段己を演じている優夜がここまで自分を露呈しているのは珍しい。
彼は【ここまでしなければ】隙を見せない鳥だった。
「貴方に会っていただきたい方がいましてね」
「・・・俺に・・・?」
「ええ」
ふわりと首を傾げた彼に舟が笑う。
「こちらです。・・・どうぞ」
小さく笑いながら舟は扉を引き開けた。
部屋に一歩踏み入れた優夜の碧い目が眇められる。
「・・・え?」
彼の、小さな声が暗い部屋に響いた。
光の差し込まない部屋の中、ぽつんと置かれていたベットに腰掛け、にこりと笑う・・・。
「・・・う・・・そ、だ」
「・・・漸く現実で会えたね、ゆうや」
目を見開く優夜に軽く笑った『彼』がぴょんっと地に下りた。
優夜と同じ顔立ち、背格好。
違うのは髪と目、そして服だけだ。
綺麗な蒼の目と髪とは裏腹の、紫がかった黒の髪と赤い目。
たったそれだけなのに醸し出す雰囲気がまるで別鳥である。
・・・そう、別鳥。
「ch-d47-32001-Type K。彼は貴方のクローンです。以前DNAを採取したときのサンプルを使った、貴方のダミーですよ」
「・・・俺、の?」
「ええ。・・・最後に貴方に使った薬を覚えていますか?他鳥が想像したものを具現化出来る薬です。精神世界で貴方が作り出した・・・何と言いましたか」
ニヤリ、と舟が笑いかけると優夜は頭を抱えて蹲った。
アクアマリンの眸を見開いてガタガタと震えている。
・・・舟は、彼のこの表情が好きだ。
優夜は絶望している方が美しい。
「ずっと・・・会いたかったんだよ、ゆうや」
笑顔を貼り付けて『彼』が優夜に近づく。
彼が幼少期のトラウマを経て無意識に生み出した存在・・・それが『彼』だ。
それは寧ろ自己防衛の為の別鳥格、と言った方が正しいだろう。
「ゆうや?ねえゆうや。僕の事忘れてないよね?ル・ベルのお屋敷に居た時は毎日会いに来てくれただろう?」
くすくすと『彼』が笑う。
その様子は子どもっぽさを残しているのにも関わらず、優夜に向ける笑顔は何処か残酷だった。
やはり染色体の一部が欠失しているのに関係しているのだろうか。
「・・・それとも」
「・・・っ!!!!」
優夜の身体が唐突に地面に打ち付けられる。
『彼』が優夜を蹴り飛ばしたのだ。
「僕の事なんて忘れちゃった?ねぇ、ゆうや」
「・・・ぅ、あ・・・!」
彼の苦痛な声が響く。
綺麗な顔が痛みに歪んだ。
「答えてよ、ねえ答えて?僕の事愛してるだろう?」
くすくすくす。
そう、笑いながら『彼』は優夜の身体を蹴り続ける。
まるでそれが愛情表現であるかのように。
幼少、優夜を護り続けた『彼』の愛情は、実体化したところで修復も不可能なほどに歪んでいた。
「・・・殺さないでくださいよ。坂咲、優夜を」
舟の声に一旦動作を止めた『彼』が振り向く。
「・・・しゅう先生には感謝してる。僕をゆうやに会わせてくれたんだから」
にこ、と『彼』が笑う。
その笑顔を何処かで見たことがある気がして舟は思わず顔を顰めた。
どうせ同じだ。
『彼』も・・・『それ』も、所詮は作り物なのだから。

「僕はゆうやを殺さないよ。僕はゆうやと違って・・・ゆうやを愛してるから」

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