DIVA-fにそんな機能はありません(ストレンジダーク×ロリにゃんこギルティ・ボカロSSS

ガラガラガッシャーン!

何かが盛大に倒れた音にボクは振り返った。
此処にはボクしかいないはずだから、誰かが何かを倒した、なんて事はないはず・・・。
・・・あ、ギルティがいたっけ、そういえば。
「ギルティ、何して・・・。・・・」
扉を開けると見覚えのある黒い服の中にボクの記憶の中のギルティより随分小さい・・・所謂子どものギルティが居た。
それに、頭の上で黒いのがピコピコ動いてる。
・・・ええと・・・?
「・・・ギルティの、隠し子?」
「そんなわけあるか、ばか!!!!!」
腰をかがめて聞いてみるといきなり叩かれる。
まったく、手が早いんだから・・・色々。
まあこれでギルティ本人だって分かった。
「何があったの?」
「しらん」
ふいっと眼を反らされる。
ギルティは本当に嘘が下手だね。
「・・・にゃんだ」
「別に」
見つめてると物凄く睨まれた。
舌足らずなギルティにそう言って・・・背中から見えかけれしてるのを掴む。
「みぎゃっ?!!!!」
「痛いの?そもそもこれ何」
びっくぅ!とギルティの身体が跳ねた。
小さな身体がぷるぷる震える。
「・・・し・・・」
「し?」
「しっぽだ、このくそださく!!!」
あ、怒られた。
顔を真っ赤にして怒る小さなギルティは可愛いけどね。
三角の黒い耳に同色の尻尾・・・ああ、これは。
「・・・本当に猫になったんだ、ギルティ」
「っ、さわるにゃ!」
頭を撫ぜようとするとぺしっと手を払われる。
・・・まあ、いいけど。
そういえば最新作にはネコミミ・尻尾を着けられる機能がついてるって、誰かが言ってたっけ。
それにしても。
「最新作って体が小さくなる機能までついてるんだ」
「そんにゃわけないだろっ?!」
ペシ、と尻尾が床を打つ。
なんだ、違うのか。
ちょっと残念。
「きさまのしわざかとおもっていたが」
「ボクはそんなことしないよ。ボクが使う薬は限られてるもの。そんなむやみやたらに使ったりしない」
「そもそもつかうな!!」
黒い三角の耳を平行に寝かした小さなギルティが怒鳴る。
「ボクはそのままのギルティが好きだよ」
「うるさいわ」
物凄く不機嫌そうに小さな黒猫が言う。
それにしても。
ギルティ曰く、この身体になったのは新機能の所為じゃない。
加えてボクが行った事でもない。
と、すればギルティは誰にやられたんだろうね????
此処にはボク以外にはいないはずなのに。
おかしいね、ギルティ????
ちょっと聞いてみる必要があるかなぁ????
ねぇ、僕の小さな飼い猫さん?

・・・ギルティはボクの玩具なんだし、さ。

(ボク以外の人(モジュ)についていくのは許さないよ?)

「ところで」
「?!!」
睨むギルティを高く抱き上げる。
黒いズボンが床に落ち、プラーン、と足と黒い尻尾が揺れた。
「あ、やっぱりはいてないの」
「・・・っ、おろせ、このきゅうさくがぁああ!!!!」

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