たまにはありかもしれないねと笑う話(ロナの日記念ロナ総受け・SSS

雨が降る。
エルディアではともかく、クラウディアでは珍しいことだった。



「ロナードォオーーーーー!!!!!!」
部屋の中にぐわんぐわんと反響する、声。

「・・・誰かに、言いふらしては・・・いないだろうな」
「俺がそんなことするわけないだろー」
睨むロナードにあはは、とレイナスが笑う。
その隣でザードが視線をそらした。

「ロナード!!!」
「大丈夫なのか?!ロナード!」
どたどたと音を立てて入ってきたのは。
「イス・・・ファル?セイ、リ・・・オス・・・?」
ぼぅっとした表情で二人を見るロナード。
「ロナードが倒れたって聞いて・・・!」
「俺はロナードが危篤だって聞いた!!」
「誰がそんな事を」
呆れたように尋ねたのはヴァイスだ。
「ゼクスが、ザードがそう言ってたって」
「俺も、ザードから連絡あったってアルからそう」
二人もきょとんとそう言う。
自分達の想像したよりは元気そうなロナードに、少し困惑している様子だった。
「大丈夫、だ」
小さく微笑んでからロナードが遠くを睨む。
ごめんって、と視線の先に居たザードが小さく申し訳なさそうに言った。
「まあいいんじゃないんですか?」
ヴァイスがそう言ってくすりと笑う。

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