高塔の姫(へしにょ燭・くりにょみつSSSアナザーエンド・R18

 ちゅぷちゅぷと水音が響く。
「んぶ、はぷぅ…はぁふ、んぅう…ちゅ、れろ…」
「そうだ、その調子だ」
 俺の股間に顔を埋める光忠の頭を撫でた。
 ちろちろと舌で俺の肉棒を舐め、啜る光忠はお世辞にも上手いとは言えない。
 それでも俺を…引いては国重を悦ばせようと必死なのは良く分かる奉仕だった。
 十数分前、俺が彼女に提案したのはフェラで。
 知らないのかきょとんとしていたが俺の説明にカタカタと体を震わせる光忠にやめるか?と問う。
 彼女はそれに「やる」と答えた。
 国重に、悦んでほしいんだと。
「次は口で銜えるんだ」
「…?」
「分からないか。…口を大きく開け。歯は立てるな」
 努めて優しく言ってやりながら、口を開ける光忠のそこに肉棒を突き入れた。
 口内は生暖かく、気持ちが良い。
「んぐぅうう?!!」
「いいか。良く覚えろ」
 目を見開く光忠の頭を抱き、半ば強引に前後に動かした。
 上顎を、舌の付け根を、何度も擦りあげる。
「ぁぐ、んぶ、はちゅ、んんぅうう!!」
 息苦しいのだろう、ぽろぽろと涙を零す光忠の姿が劣情をそそった。
一際強く頭を押しこみ肉棒の先端で口蓋垂を叩く。
「…くっ」
 強烈な射精感にぶるりと躰を震わせ、慌てて引き抜いた。
「ふぁ?!!!…ぁ、ちゅぃ…」
「す、すまん!」
 茫然とする光忠の顔に、髪に白濁が大量にかかる。
 背徳的な様子にどきりとし…傍にあったタオルで拭きとってやった。
「すまない。やり過ぎた」
「…ううん」
 ぽやん、とする光忠の顔を綺麗にしてやりながら
そっと髪を撫でる。
 その様子が可愛らしいものだから思わず引き寄せ…口付けた。
「んんぅ?!」
「…光忠」
 びくん!と躰を揺らす光忠の唇をなぞり、舌先で抉じ開ける。
 ふるりと震えて薄く口を開くそこに舌を捻じ込んだ。
「んぐぅ…!はぅ、ぁ、んん…んむ、んんぅ!!」
 舌を絡め、上顎を擽り、じゅっと吸い上げる。
 光忠の口内を嬲り、犯し尽くしてから漸く口を離した。
 唾液がつぅ、と糸を引く。
「…ふぁ…」
「…光忠…」
 ぽやん、と俺を見上げる光忠の頬を撫でた。
 うっとりと身を任せていた光忠の…内腿を撫でる。
「ひ?!!」
 途端、夢から覚めたようにびくんっ!と躰を跳ねさせた。
 それを無視するように尻たぶをぐにぐにと揉む。
「ひ、ひぃ、廣光、しゃぁ…?」
「なあ光忠。尻も気持ち良くしてやろうか」
「…ぇ…きゃんっ?!」
 ベッドに光忠を寝かせ、足を抱え上げた。
 混乱しきった顔の光忠の太腿裏に…ちぅ、と吸い付く。
「ひゃぁああ?!!!」
「今なら、気持ち良くさせてやるが」
「…?!!何、言って」
俺の突然の話に、光忠は驚いたように見つめてきた。
それににやりと笑みを向け…するんと腰を撫でる。
「ひぅん?!!や、やぁあ…めて、さわん、な…!」
可愛らしい声を上げながらも光忠は頑なだった。
「アンタだって限界だろう?ん??」
「…ぃ、いっや…っやだっ、やめ、て、やめでぇええええ!!!国重、しゃ…国重しゃああ!!!」
「…冗談だ」
「ぇ…ふにゃぁああああ?!!!」
 じたじたと暴れるふっと笑い、テーブルの上で未だ音を立てるバイブをゆっくりと埋め込んだ。
 全てを埋め込み、チャックを閉める。
 これで彼女はここに来た時のままだ。
「もし、国重を悦ばせたいと願うなら…また来い。ここで待っている」
「…ぁ…」
 茫然とする少女に笑いかけ、そっと抱き上げる。
 意識を遠のかせる彼女を、部屋に連れていくために。

「はぷ、んぁあ…ちゅ、ちゅる…ふは、ぁん、んぐぅう!」
「いいぞ、光忠」
 小さく笑い、俺は黒い髪をくしゃりと撫で上げる。
 光忠はこの三日間、俺の元に通い詰めた。
 あれだけ嫌がっていたのに、だ。
「さあ、出すぞ。しっかり飲めよ?」
「んぶ、んぅうっ!!んー!!!ん、んぐっ…ふ…」
 俺が吐き出した精液を、光忠がこくりと飲み干した。
 口から引き抜くとたらりと精液が口の端から零れ落ちる。
 …彼女はフェラが随分と上手になった。
「光忠」
「…ん…」
 彼女を呼び寄せれば、一瞬固まったものの、自分から唇を押し当てる。
 薄く開く口から舌を入れれば躰がびくびくと跳ねた。
 深いフレンチキスを施し、口を離す。
「…!!」
その途端、びくんっと躰を揺らし…離れてしまった。
「…なあ」
「…な、に?」
 光忠が少し怯えたように首を傾げる。
「お前のその目は」
「…ああ、これ?」
 隠された目を押さえて光忠は困ったように笑った。
「子どもの時にね、事故で無くしかけたんだって。…僕は覚えてないんだけど」
「そうか」
 告白されるそれに頷き…そっと触れる。
「…?廣光、さ…?」
「すまない。…俺の、所為で」
「…?!!」
 俺の言葉に混乱した表情を見せる光忠。
「…何、言って」
「…覚えていないか?アンタの母を殺し、アンタの片目を奪った…男を」
 狼狽する光忠に自嘲気味に笑う。
 その言葉を聞き…驚いたように光忠の目が見開かれた。
「…!!!!ひろ、くん…?」
 茫然と、光忠が言葉を紡ぐ。
 …ああ、なんて心地良いのだろう。
 あの悪夢、幼少より続いた…あれは、実際に起こったことだった。
 何者かに襲われた俺を光忠が庇い、その母親が俺の身代わりに殺されたのだ。
 経緯は…あまり覚えていないが。
「…廣くん、なのかい?でも、どうして」
「アンタの事があって、俺はあの家を追い出された。その後拾ってくれたのがここの主だ」
 疑問を投げかける光忠にもう一度すまない、と言う。
「アンタを護ると誓ったのに護れなかった。すまない」
「…そんな…僕は」
「今度は…今度こそ、俺に護らせてくれ」
「廣、くん」
 混乱しきった表情の光忠を抱きしめた。
「アンタを怖がらせておいてこの言い草はないが…アンタが辛いと思ったら此処に来てくれ。きっとアンタを救ってみせる」
 体を離し、傍に咲いていたイカリソウを摘んで光忠の頭にそっと挿す。
 ぼうっと俺をみる光忠の手首にキスを落とした。

***
「お帰りなさい、国重さん!」
ふんわりとしたドレスを身に纏い、光忠が微笑んだ。
加州の見立てだろうか、なかなかに可愛らしい仕上がりだ。
「ああ、ただいま」
 ちゅ、と触れるだけのキスを施せば、光忠がくすくすと笑う。
「良い子にしてたか?」
「…うん」
 可愛らしく微笑む光忠を引き寄せ…今度は深く口付けた。
「ん、んんぅ…♡」
 鼻に抜けるような声を出し、光忠が舌を絡ませてくる。
 …おかしい。
 ちら、と違和感が俺を襲う。
 …光忠は、こんなにキスが上手かっただろうか。
「…ん、ふ…?…国重、しゃ…?」
 とろん、とした光忠が口を離し、ぼんやりと見上げてくる。
 何でもない、と愛撫を続けようとした…瞬間。
「…は?」
 光忠がしゃがみ込み、俺のズボンに手をかけた。
 肉棒を取り出し、愛し気に撫で…ためらいもなく
口に含む。
「お、おい!」
「はぷ、んちゅ…れろ、じゅる…くぃしげしゃ…♡」
 焦る俺をよそに光忠は肉棒を屹立させた。
 なんだ、これは。
 初心な光忠はおらず、心底嬉しそうに俺の肉棒を
しゃぶっている。
「…っ」
「…ぅ…?」
 無理矢理光忠を離し、ベッドに投げた。
「きゃっ?!…国重、さ…?」
 不安そうに見上げる光忠の服を破きかねない勢いで脱がしていく。
 服の下の貞操帯は3日前と変わらず、ほんの少し安堵した。
 …だが。
「…これは」
持ち上げた太股の裏に赤い痕があった。
一見すれば虫刺されのような。
「…これは、なんだ」
 無意識に声が低くなる。
「…?!国重、しゃ…?」
「これは何だと聞いている!」
 ぐいっと、足を頭の横に着くように持っていき恫喝した。
「ぃ、いだぃ…よ…」
「…浮気か」
「…え…」
「浮気か?主人のいない隙を狙い、貞操帯を外してもらおうと?あわよくば疼きを解消してもらおうとでも、そう思ったのか?」
 驚いた表情をする光忠に笑みを浮かべたままそう捲くし立て、長い髪を引っ張る。
「違う、違う!!!そんなことして、な…!ぁ、ぁあっ?!ぃ、や…!…ぅぐあ…!!いだぃ…!!」
「違う?証拠があるのに嘘を吐くのか??」
「ほんと、に…浮気なんて、僕…ぃぎゅう?!!」
「まだ言うか。…いいだろう。素直に言わんなら一度死ぬ前の地獄を見せてやる」
 冷酷に笑いかけ、悲鳴を上げる光忠を無視して鷲掴んだ髪を乱暴に引っ張り…俺はとある場所に、向かった。

「ひぎゃああぁああっ!!!ぃだぃいいいっ!おひり、おひりぃいっ!!もぉやめぇ…!座れなくなっちゃう、裂けちゃ、あ、ぁうっ!!!ひぅう゛うっ!!!」
パシンバシンバシンッッ!!!
鞭の音が部屋に響き渡る。
可愛らしい悲鳴を上げていたのも最初の内だけで柔肌を打ち続け、2時間にもなる頃には嬌声を上げるだけになった。
「…ぁああ゛ぁああっ!ぁうっ!ひぃいいんっ!きゃぅう゛うっ!」
白い双丘は真っ赤に腫れ上がり、喧しい程に鎖は音を鳴らしている。
地に足が着くか着かないかのところで縛られ吊り下げられ、ブラブラと足を揺らしていた。
「…ご、めんなしゃぃ、ごめん、なしゃい…ごめんなしゃぃいっ!っく、ひっ……ゆぅひれ、ゆぅひりぇええっ!!!」
「許す?何を」
謝罪を繰り返す光忠に漸く言葉を返してやる。
パシンと鞭を振るえばまた甲高い悲鳴が漏れた。
「浮気をしたのはお前だ、光忠。反省するまで仕置きをするのは当然だろう、なァ?!!」
「ふぎゃあぁああっ?!!!ごめんなしゃぃいっ!も、しなぃ…っ!!もぅ、しにゃぃかりゃぁあ…っ!!」
 漸く光忠が浮気を認め、泣き叫んだ。
 仕方がなく鞭を振るうのをやめ、乱暴に地に落とす。
「ぁ、あう…」
 ぽろぽろと涙を零す光忠に待っていろと短く声をかけ…部屋を出た。
 彼女はこれで終わりだと思っているだろう。
 浮気をする悪い嫁には…それ相応の罰を…与えねば。

「は、はぁ…ぁ……」
「ぐずぐずするな、来い」
ぐったりと床に体を弛緩させる光忠を引っ張る。
「いっ…げほっ、ごほっ……ぃら゛ぃ、ぐるじ…」
「さっさと歩かんからだ。早く来い!」
イライラとしながら思い切り引き寄せた。
逃げずに待っていた…と、言っても、逃げられなかっただけだろうが…の光忠を最初に連れ込んだの部屋のもっと奥、地下牢と呼ばれるところに押し込める。
「…ひっ」
 光忠が短い悲鳴を上げた。
 壁も床も一面コンクリート部屋に拷問器具かと言わんばかりの淫具が至る所に大小様々に置かれているそこに押し込まれたのだ、当然だろう。
 完全に足の止まってしまった光忠を突き飛ばし、馬乗りになった。
 そして、バイブが突き刺さったままのアナルに…アナルビーズを無理矢理捻じ込む。
「…っ!!!げほ、ぁ、ひぐぁああ?!!い゛ぁああ!!いだ、ひぎゃああっ!!」
「大人しくしろ。ほぉら、もう一本」
「ふぎゃあぁああっ?!ひぃ、ぅ……」
「アナルだけでは足らんだろう?このアバズレが。膣にも挿れてやるさ。お望み通りな!」
「や、め……ひにゃぁあ゛ぁああっ!!!」
悲鳴を上げる光忠を無視し、小さなローターを押し込むようにして太いバイブを上から埋め込んだ。
ガクガクと体を震わせる彼女を嘲笑いながらもう一本を突き刺す。
それから体を反転させて尿道にバイブをくちくちと押し当てた。
「ひ、ひぃ…にゃ、に……?」
「五月蝿い。一々声を出すな、アバズレ」
怯えた光忠を一蹴し、一気に押し進める。
「ひぎゅぅうっ?!!」
「声を出すなと言ったはずだが?」
睨み、淫芽と乳首にそれぞれローターを推し当てた。
「っ!!ごめ、んなしゃ……きゃっ?!」
「しつこい。浮気をするだけではなく、命令も聞けなくなったのか?まったく、何処まで失望させる」
「…っ!ぅ、ぁ……」
「いっそ、お人形さんになるまで壊してやろうか?なぁ、光忠?」
嘲笑い、目を見開く光忠を抱え…水の張った浴槽に落とす。
「?!ぁぐっ!かはっ!〜っ!!!」
パシャパシャと水面が揺れた。
必死にもがいては水の外に出ようとするのを押さえつける。
抵抗が弱まったのを見計らい、水面から引き上げた。
「っはぁ!!げほっこほっ!ひゅ、ひゅ、ぅ…は、はぁ゛?!!ぁぐっ!ひぎゅぅうっ?!!あぐっ!ひぎゃぁああぁああっ!」
苦し気に咳き込む光忠に取り付けた玩具のスイッチを全てオンにし、容赦無く責め立てる。
再び水面に顔を押し付けては最大まで振動を上げた。
「〜っ!ごぼっ!がぁぅ!げほっこほっ!かはっ…はぎゅぅうぅう!!
ふーっ……ふーっ……ごめっごめんなひゃっ、ぐぽぐぽやらあぁ……くるっ、くる、あ、ああ、ぁあああ!!!ひ、んんっ、まりゃ、いくっ、イっでるのぉお!!っ、ごぼっ、はふ、はふっ、はっ…はひっ、りゃめら゛っ、のぉ゛お……はぐっ!〜!!げほっ、ごほっ、も、ぉ!イきらぐにゃぃぃい!!ひっぐ、どめれ、とめでぇええ…」
どれほどの時が経ったか。
その行為を幾度も繰り返し、漸く水から引き上げる。
彼女は溺れるかもしれないという恐怖と玩具に全身を犯される苦痛にはひゅはひゅと不自然な息を吐き出していた。
静かに涙を溢し、抵抗するわけでもなくぐったりと身を任せている。
何度も何度も嬲られ、強制的に絶頂に追い詰められ、数え切れぬくらい潮を吹いた幼い躰は可哀想なほど痙攣を繰り返していた。
「それで?言い訳があるなら聞くが」
少し体を休ませてやってから努めて冷静に光忠に聞いてやる。
怒りを全て放出し、頭はすぅっと冷えていた。
「…ぅ、う……」
「早く答えろ。何故浮気をした?そんなに男根が欲しかったのか?」
「…がぅ、違う……」
「なら、なんだ」
「…辛くて、体。倒れちゃった時に庭師さんが介抱、してくれて。そのときね、廣くん…庭師さん、僕のお尻の玩具抜いちゃったんだ。国重しゃん、に…怒られちゃうって泣いちゃったんだけど、お詫びに国重しゃんの悦ぶこと、教えてくれるって」
「…」
「浮気、じゃないの。僕は国重しゃんのお嫁さん候補だから、気持ち良くしてあげたかった。嫌だったけど、国重しゃんのためだから、頑張ったんだ。でも、庭師さんに上手になったご褒美にお尻を気持ち良くして上げるって言われて、怖くなって。すっごくすっごく暴れて嫌がったんだよ?」
ひっく、と光忠はしゃくりあげる。
その時、光忠は何を思ってキスやフェラをしていたのだろうか。
本当に俺だけのことを思っていた?
あいつのことは??
「ご、めんね、ごめんなさい…悪いこと、ってしらなかった……」
「…」
「ぼ、くは…国重しゃん、に…喜んでほしかっただけなの……ひっく、ごめ…なしゃぃ……」
泣きじゃくる光忠。
出張に出た俺にどうやったら悦んでもらえるか、彼女なりに考えた結果だろう。
光忠が彼女自身の為、望んで擦り寄った訳ではない事実にほんの少し安堵する。
「……。…今回切りだ」
「…っ!ゆるひれ、くりぇぅ…??」
「ああ。お前が俺のことを想い、そうしたのは理解できた。…だが、躾は必要だな?」
ぐったりとした体を床に組伏せた。
「きゃんっ!…し、つけ?」
「そうだ。俺のためとはいえ、お前は他の男に体を許しそうになった。他の男に体を触らせた。今後、そんなことがないよう躾をせねば。そうだろう?」
痙攣し続け、さんざ苛められた膣に肉棒を宛がう。
「……国重、しゃぁあ…まっれ、こりぇ、取って…はぅうんっ!!」
「ダメだ」
「そ、そんな……嫌、嫌だよぅ…国重しゃん、以外のものなんて嫌…っ!取って、取ってくだしゃぁあ……っ!」
「あれだけイっていてよく言う。気持ち良かったのだろう?俺じゃなくても良いんじゃないのか」
「違ぅ、違うの……僕、国重しゃんのが欲しぃ、玩具はもぅいや!!!気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!!玩具、やあぁあ…こぁい、怖いの、もぉやだよぉ……国重しゃん、国重しゃぁあ……」
ポロポロと涙を溢して泣きじゃくり急ききったように感情を吐露する光忠が愛おしくて堪らない。
イきたくもないのに最大振動で己の弱いところを嬲り強制的に絶頂へと導かれるという経験はトラウマになってしまったようだった。
思えば最初から玩具は嫌だと泣いていた気がする。
玩具は怖いと言いながらあれだけ酷いことをした俺に、まだ縋ってくるのが可愛らしくて仕方がなかった。
「可愛らしいことを言ってくれる」
「ん、ふ、ぅ…♡」
笑い、胸の玩具を取り去ってやる。
可哀想に、真っ赤に充血した乳首にちゅうと吸いつき、舌で転がした。
「ひゃぅううんっ!!ふぁ、あ…♡」
「気持ち良いか?」
「ん、ん…!!きもち、ぃいの…ふぁああ?!!りょ、ほ…ふにゃあ…♡」
目を蕩かせる光忠の躰が大きく跳ねる。
くにくにと指の背で嬲り始めたからだ。
「ああ、尿道も外してやろうな?」
「ひっ、りゃめ、今、はじゅさりぇたら、おしっこ、おしっこ出ちゃうよぉお!!」
「構わん。好きなだけ漏らせ」
「ぁう、やぁあ…っ!!国重しゃ、汚しちゃぅうう!!らめ、ひっ、らめぇええ!!!!」
必死に首を振る光忠が可愛らしく、ぞくん、と高揚感が背を駆け上がった。
何と愛おしいのだろう。
嗚呼、もっと苛めてやりたい。
淫芽のローターを取り、尿道バイブをゆっくり引き抜いた。
彼女の足先が震える。
ずるんと引き抜く直前、かり、と乳首を甘噛みし、肘で膀胱を軽く押してやった。
「きゃぅうううううう♡お、おしっこぉ…でちゃ、ぅ…みないれ、みないれぇええ…っ♡」
一際大きく躰を震わせ、絶頂した後にちょろちょろと放尿する。
恥ずかしさに泣きじゃくる彼女に甘く口付けた。
「ふ、ぅうん…♡ご、めんなしゃ…国重しゃぁ…」
「何を謝る。上手に出せたな。偉いぞ、光忠」
顔を歪ませる光忠の頬をゆっくり撫ぜ、褒めてやる。
「ほ、んと…?うれし…んぁ!!ひゃんっ!」
ぽやりと微笑む光忠の腹の上から子宮を指でくるくると刺激した。
「…光忠、言葉できちんと口にしてみろ。誰の、何を、何処に、どうして欲しいかを」
くすりと笑ってひくんひくんと痙攣する体に啄むようなキスを落とす。
その度に体を跳ねさせ、感じきったように喘ぐのが堪らなかった。
そうしてあの時とは違って理性のある光忠に敢えて言葉を紡がせる。
かあっと身体中を紅色に染め、光忠はゆっくりと俺を見上げた。
「国重しゃん、の…おちんぽ、れ…みちゅたりゃ、の…おまんこ…ぐちゃぐちゃにしれ…はりゃましれぇ……。おもちゃ、は…やぁの…国重しゃんのしぇーえき、みちゅたりゃのおまんこにちょうらぃ…?」
「他には?」
「ん、ぁ…おひり、お尻も…国重しゃんのおちんぽ、れ…つ…ぃ、れぇ……っ!しぇーえき、どぷどぷってしてほしぃ、の…」
「よく言えたな、良い子だ」
はっきり自分の言葉で強請った光忠を褒め、小さく口付けてふわりと抱き上げる。
「ひゃっ…きゃぅうううっ!!」
ずるりと一番太いバイブを膣から引きずり出した。
やっと解放されるとほっと息を吐き出す光忠の…膣口に肉棒を押し付ける。
「ぇ…ひぃ゛ぃいん?!!ぁ、あ…挿ってぇ…♡玩具、やぁあああ!!!!まだ、はいっで、るぅうう!!!とっで、くるじ、ぃよぉ…!!きゃぁああ!!!」
「少し我慢しろ。お前は俺の為にやってくれる、いい子だろう?」
玩具を膣に挿れたままずぶずぶと肉棒を推し進めた。
かなりキツいが進めない程ではない。
「うあああッ…アッ、アアアッ…んッ、んぁぁッ……おね、がいィ…んひぃぃッ…やぁ…やぁぁッ、くひぃんッ…アッ、アアアアアアアアアッッッ!!!!」
「光忠、俺に縋れ。…大丈夫だ…ほら」
「ふぁっ、あ、ぁ、国重、しゃまぁああ!」
頭を振る光忠を抱き締め、縋るように言えば泣きじゃくりながら腕を背に回してきた。
そのまま抱き締め、種付けプレスの体勢でどちゅどちゅと激しく膣を責め立てる。
部屋に可愛らしい声が響き渡り…窓枠に咲いたイカリソウの花がふわりと落ちた。
***


「ご、ごめんなさい!」
ずるずるとネグリジェを引き摺ってやってきた光忠は俺を見るなりがばっと頭を下げた。
「…やはり、お前の家族と片目を奪った男には着いていけないか」
目を伏せて言えば光忠は顔を起こし慌てたように言い募る。
「違う!廣くんが、悪い訳じゃないんだ。僕は母様の事も、目の事も気にしてない。寧ろ、そのことでずっと気に病んでたなら僕は謝るよ。ごめんね?でも、僕は今国重さんのお嫁さん候補なの。僕は国重さんを裏切りたくない。だから、ごめんなさい」
「…そうか」
静かに言えば光忠は申し訳なさそうな表情をした。
「廣くんも、僕に縛られないで新しいお嫁さん候補を見つけて?…忘れてた身分でこんなこと言える立場じゃないと思うけど。でも、僕は今国重さんと一緒にいられて幸せなんだ。僕を外の世界に出してくれたのは国重さんだから」
「…酷いことをされても?」
「国重さんがそれを望むなら」
晴れやかに笑う光忠はそれはそれは可愛らしい。
心底、当主を愛しているのだろう。
全く、羨ましい限りだ。
「だ、そうだが?」
「…え?」
壁の奥に声をかける。
驚いたように振り向く光忠の目に映る、人物。
「国重、さ…」
「良かったな。…国重兄さん?」
笑う、俺に光忠が大きく目を見開く。
「…にい、さん?」
「……」
「ど、いうこと?廣くんは国重さんと兄弟なの?」
光忠が戸惑ったように俺たちに問うた。
はあ、と溜息を吐き…国重が口を開く。
「…廣光。小宮家の第3皇子」
「…ぇ…??」
「俺の腹違いの兄弟だ」
「?!で、でも、名前…相州って」
「…腹違いだ。母親姓を名乗っている」
「…そんな」
光忠が呆然と言う。
「じゃあ、幼馴染みだって、あれは……」
「あれも嘘じゃない。邪魔な俺を厄介払いしたかったんだろう、当時の当主様…俺の、父は」
光忠の言葉に俺は自嘲気味に笑った。
父は召使いの子である俺は可愛いとは思わなかったらしい。
適当に奉公に出し、まさかそこで俺が貴族の娘と恋仲になるとは思わなかったのだろう。
秘密裏に殺されそうになったのを光忠と彼女の母に護られ、唯一味方だった小宮の現当主、第一皇子の包平が匿ってくれた。
それから、妾…分家であった長谷部家との子・第二皇子である国重の元に庭師として転がり込むことになったのだ。
国重にはすぐにバレた。
だが何も言わず俺を雇ってくれた…彼女、光忠を拐い、俺が賭けを持ち出すまでは。
「…光忠を離せ。賭けは俺の勝ちだ」
「最後の挨拶くらいは許して欲しいものだが」
真顔で手を差し出す国重に俺は言う。
賭け。
三日間の出張の際、アプローチをした俺に少しでも心が傾けば俺の勝ち、少しも揺るがなければ国重の勝ち、というシンプルなもの。
俺が勝てば光忠を渡してくれと言った。
俺が負ければ二度と近付かないと。
「…そ、んな」
「まさかお前から俺の方にやって来るとは思わなかったが」
「良く言う。…そうなるよう仕向けたくせに」
国重が笑う。
茫然とする光忠を横目に。
そうだ、彼女が庭で倒れたのは偶然ではない。
そうなるよう俺が仕組んだことだった。
庭まで来てしまえばあとは俺の領域で。
軽々と調教まで持ち込むことが出来た。
「…国重」
「…。挨拶だけだ」
国重が言い終わると同時に光忠を引き寄せる。
びくりと躰を震わせる彼女を逃がさぬよう押さえつけた。
「ん、ふ、ぅ…んんぅ!!」
ちろりと唇を舐め、うっすら開いたそこから舌を捩じ込み歯をなぞり舌を絡める。
ガクガクと体を震わせる光忠を抱え、口内を吸い付くし丹念に犯し尽くした。
「はぁ、ふ……♡ぁ……?」
「さあ、これで終わり……は?」
「…光、忠?」
解放し、国重に任せようと思った矢先。
くったりと俺の腕にもたれ掛かっていた光忠の体に指が触れた途端、大きく波打たせる。
「…ゃ、にゃに、やぁあ゛あぁああっ!イっちゃう!イっちゃうぅう!!」
悲痛な声を上げ、光忠は絶頂した。
スカートからぽたぽたと愛液が溢れ落ちる。
そのままズルズルと崩れ落ちた。
「おい!貴様、光忠に何を!」
「俺は何もしていない…光た…」
「は、はぅ……にゃんれ…?立てにゃぃ、よぅ……」
潤んだ目で光忠が見上げてくる。
「おい、大丈夫か?」
「きゃぅううっ!ま、まら……ひゃ、ぁ……♡」
するんと体を撫でた途端、またも甘い声を上げ絶頂した。
媚薬の類いは飲ませてはいないのに、何故。
…まさか。
「…心は屈しなかったが、体は堕ちた…ということか?」
「…は?」
俺の呟きに国重が疑問で返す。
「光忠が心から想い、慕っているのは紛れもない長谷部国重、アンタだ。俺には見向きもしなかった…悔しいが事実だろう。だが、体はそうじゃなかったらしいな?」
笑ってひくんひくんと痙攣する体を撫で擦った。
「ふぁ、ひぃいいぁああぁああっ!♡」
あられもない声を上げ、彼女は幾度目かの絶頂を迎える。
キスとフェラだけで彼女は俺に屈服したのだ。
彼女自身が意識していなかったとて。
国重にも俺にも浅ましく快楽をねだる体になってしまった。
…育てていた花に催淫剤の効果があるならば、別だが。
泣きじゃくり、光忠は国重に手を伸ばす。
「たしゅ、けれ……国重しゃぁあ……ひっ?!」
その手を掴み、細い両手首に赤い枷を着けてしまう。
抱き上げ、裸足の足首にも同じ枷を着けた。
俺のものになった、証。
「な、んれ…廣、くん?!外して、外してよっ!!僕は、国重しゃんのお嫁さん候補なんだよっ?!おねが、はじゅしれぇえっ!!!」
半狂乱になったように光忠は暴れた。
「…光忠」
国重が口を開く。
途端、ゆっくりではあるが光忠は動きを止めた。
荒い息を吐き出す光忠は国重に助けを求め怯えた表情を見せる。
光忠の頬をするりと撫で、そのまま首に持っていき…かちりと紫の首輪を取り付けた。
国重のものだという、証を。
「国重、しゃん…?」
「お前は俺の嫁だ。それは変わらない。だが、肉体がこいつを求めているならば…与えてやらねばならんだろう」
「…なに、を」
「長船光忠。只今を持ってお前は我が小宮の第二皇子及び、第三皇子の嫁となった」
「…ぇ……?」
「…?!」
淡々としたそれに光忠が驚いたように目を見開く。
俺だって驚いた。
まさか国重がそれを言い出すとは。
「お前なら光忠の前で俺を殺すと思っていたが」
「…。俺だって不本意だ。光忠とてそれを望んでいるわけじゃないだろうしな」
「なら」
 言い募る俺に国重は綺麗に笑った。
 なまじ、顔が整っているから、その笑みが恐ろしい。
「可愛いんだよ。お前に怯える光忠は。調教された事実は腸が煮えくり返るほどに腹が立つが、それ以上に見たくなったんだ。他人の手によって体を開かれる光忠が、俺に助けを求める様を」
「…狂ってるな」
「何とでも」
 くすくすと国重が笑い、俺は溜息を吐き出した。
 それを止めもしない俺も、大概狂っている。
 それに、このような形でも光忠が手に入ったんだ。
 心も、いずれ堕とせばいい。
 幼少より待ち望んだんだ。
 絶対に、逃がさない。
「…ぃ、や…国重さん、廣くん…??」
「可愛がってやろう」
二人の、嫁として。
この塔の中…永遠に。
それは地獄か楽園か。
「…ぁ、ぃやぁああああ!!!」
 光忠の、悲痛な叫びが…響いた。


よたよたと枷を引き摺って歩く、少女。
「ねぇ、姫。逃げないほうがいーよ」
「……清光、ちゃん」
「国重さまも廣光さまも今日は公務はないから。大人しくしてた方が良いと、僕も思う」
「…安定、くん」
メイドや執事の警告を無視して、少女はよたよた歩くのだ。
地獄への、入り口に向かって。
「…何処へ行く?」
「…!廣、くん」
光忠の前に姿を現すと光忠は顔を引きつらせて慌てて踵を返す。
だが。
「…逃げられると思ったのか?」
「…国重、さん」
立ちはだかる国重にあっさり抱き上げられ、部屋に連れ込まれた。
光忠はあの日から良く部屋を抜け出すようになっていたのである。
…それが、逃げているのか、助けを求めに来るのかは定かではないが。
入っていた先に続けば、すっかり服を脱がされ、あられもない姿を晒した光忠が震えていた。
どうしても、国重に操を立てなければならない、という意識が抜けないらしい彼女は俺とのセックスを嫌がる。
「何故逃げるんだ。大人しくしていれば優しくしてやるというのに」
はぁ、と国重が溜め息を吐き出した。
びくんっと光忠が体を震わせる。
「…国重、しゃんに…会いたかったの。だから」
「廣光の顔を見て逃げただろう」
「…って、廣くんは、廣くんを見たらおかしくなっちゃう。僕は、国重、しゃんが好きなのに……」
泣きじゃくる光忠を見て心が痛んだ。
こんな顔をさせたいが為に庭師を、光忠への賭けを選んだ訳では…。
「…嫌いなのか」
「…。…嫌い、じゃないよ。廣くんは初恋だから。
違うんだ。国重さんとは」
光忠が笑む。
「…おいで、光忠」
「…」
かしゃと鎖の音を立て光忠が国重の腕に収まった。
「おい、いるんだろう。来い」
 もう一つのそれは入り口にいる俺宛だろう。
 小さく溜め息を吐き出し、棚の奥にある小瓶を取り出してからそちらに向かった。
「…!廣、く」
「なあ、光忠。初恋が何時までも綺麗なものだと思うか?…いい加減諦めたらどうだ」
「国重しゃ…?」
「お前は二人の嫁なんだ。それを理解しろ」
「や、やだぁああ!!…ひ、ん!触らない、れ…おねが、廣くん、廣くん!!!」
 躰を揺らして光忠が振り仰ぐ。
 きっと光忠は、あの温室で楽しくおしゃべりをする関係を俺に望んでいるんだろう。
 馬鹿なことを。
 …そんなもの、もうありはしないのに。
「…さあ、仕置きを開始するぞ。…廣光」
「ああ」
 国重が貞操帯を外す。
 俺が鎖をベッドヘッドに繋ぐ。
「…!!お仕置き、やりゃぁ…!!やめて、ね、国重しゃん、廣くん!」
「大人しくしていろ」
 怯えた表情を見せる光忠に声をかけ、小瓶の栓を抜いた。
「…っ、そ…れ」
「ああ。お前がほんの少し垂らされただけでイき狂った媚薬だ。これを」
「や…め…!!ひぃいい?!!あ、ぁあああ!!!!」
 逃げようとする腰を押さえつけ、小瓶の半分ほどをアナルに垂らす。
「ふぁあああ!!!!!」
 その後膣に残りを飲み込ませた。
 途端、ぽろぽろと涙を零し、荒い息を吐いては腰をくねらせる。
 国重の手や俺の息遣いにも感じてしまうようで、
ひっきりなしに躰を跳ねさせていた。
「…も、もぉ…ぃや…おがじぐなりゅうぅう…!」
「おかしくなってしまえ」
 20分ほど経っただろうか、とくに性器を刺激していないのにも関わらずしとどに股間を愛液で濡らし、荒い息を吐き出す光忠に囁く。
 触っていないのにぐずぐずに溶けたアナルに肉棒を突き挿した。
「ぁあああ?!!!ぃや、いや゛ぁあぁああっ!」
「光、光忠…」
ぐちゅんぐちゅんとアナルを犯す。
両手と両足に着けた枷がカシャカシャと音を立てた。
「やめ゛、れ…廣ぐ…ひろぉ゛……」
「いくら嫌がっても躰は素直だぞ、光忠。ほら、国重にも見てもらえ」
背面座位で犯していたのを抱き抱え、目の前にいる国重に見せつける。
途端、光忠は表情を歪ませた。
「ゃ…見ないれっ、見ない゛れぇええ!!!」
「綺麗だな、光忠」
 絶叫する彼女に国重がうっとりと言う。
 手をふわりと浮かせ、掴もうとする光忠の膣にずぶりと埋め込んだ。
「ぅあああああ?!!!!」
「…くっ」
 光忠が涙を散らし、大きく跳ねる。
 肉棒をきつく締め付けられ、思わず声を漏らした。
「ひゃぐぅううう!!国重しゃ、廣く…!!」
「…綺麗だ、光忠」
「可愛いな、お前は」
 快楽を受け止めきれずぷしゅぷしゅと絶頂を繰り返す光忠を前後から犯す。
 幾度となく続けられる、おかしな遊戯は終わることはないのだろう。
 それこそ、永遠に。
自身の意思を溶かし、ただ二人の想いを一身に受けた光忠は壊れたように声を上げた。

赤と紫に愛された少女は混ざり合って黒に染まる。

それは愛という名の狂気の色。


紫の空に、紅い月が妖しく輝いていた。

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