赤い薔薇(ばら)(ねんへし燭ワンドロSSS

薔薇には意味があるのだという。

「みつ!」
ねんどろいどへし切長谷部がばたばたとやってくる。
「あれ?どうかしたかい?ねんへし君」
「??♡」
部屋にいたのは燭台切光忠とねんどろいどの燭台切光忠であった。
ねん光は嬉しそうにねんへしに駆け寄り、それを光忠はにこにこと見つめる。
仲が良いなあといったところだ。
「みつ、おくりものがあるんだ」
「??」
ねんへしの言葉にこてりと首を傾げるねん光。
まっててくれ、といって部屋を出ていく。
「何だろうね?」
「…??」
顔を見合わせて二人は首を傾げた。
この小さな彼はよく突飛もない行動で周り…主にねん光を驚かせていたのである。
「みつ!」
ずるずると引っ張ってきたのは2本の赤い薔薇。
「?!!!」
「このばらを、おまえに」
「…♡」
「このばらはおれのこころだ…みつ」
「…おやおや」
幸せそうな二人にくすくすと光忠が笑う。
告白の、つもりだろうか。

(紅色は死ぬほど恋い焦がれています、2本の薔薇はこの世界は二人だけ)


「俺ならお前に999本の黒赤色の薔薇をお前に贈るがな」
「長谷部君?!」

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