クリスマス(ねんへし燭ワンドロSSS

世は聖誕祭で浮かれていた。
それはこの本丸でも変わることはなく。
「みつ!!」
「っ!…!♡」
ねんどろいどへし切長谷部がねんどろいど燭台切光忠を呼ぶ。
嬉しそうに駆けていくねんどろいど光忠を見ながらくすくすと笑った。
「相変わらずねんくんはねんへしくんが好きだねぇ」
「あたりまえだろう、なあみつ?」
「♡」
得意げなねんどろいど長谷部にねんどろいど光忠がにこりと笑う。
「…あ、そうだ。ねえ知ってるかい?」
光忠が幸せそうな二人に言う。
「丘の向こうに崩れた時計台があるのを知ってる?」
「?ああ、しっているが」
「聖誕祭の日、そこの頂上で愛する人と初雪を見ることが出来たら幸せになれるんだって」
「…ほう」
光忠の言葉にねんどろいど長谷部は興味深そうに頷いた。
その服の裾をねんどろいど光忠が引く。



誰が信じるか分からない世迷言。
それでも君と一緒なら。


聖誕祭。


ふわふわと雪が舞う。


幸せな街の時計台より

永遠の愛を誓う。

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