皆さぁあんあけおめことよろ初音ミクでっす!!!
えー、わたしは、今、あの、めっっっっちゃ夜を駆けて、ます…!
…え?理由?聞いちゃうの?!今?!!


それは、ですねぇ…!


「セェエエフ!!!!!」
スパーン!と引き戸を力一杯開きながら部屋に駆け込む。
「初音さん、廊下は走らない」
「はぁい!!!お兄ちゃん!!」
「初音さんうるせぇ」
「レンくんシャラァップ!」
中にいた二人に言葉を返しながらきょろきょろと部屋を見渡した。
…あれ?
「…ルカちゃんは?」
尋ねればレンくんがスマホゲームをしながら口を開く。
「愛想尽かしたんじゃん?」
「レンくんダブルラリアット☆」
「それ、ミク姉ぇの曲じゃないだろ!」
「…今のはレンが悪いよ…?」
ぎゃーぎゃーやってるわたしたちに、お兄ちゃんがくすくす笑った。
それから。
「ルカならちゃんと待ってるから、レンへのダブルラリアットはまた今度にしてくれるかい?」 
「…まあ…お兄ちゃんが言うなら………」
「兄さんがおれを味方してくれない件について!!」
お兄ちゃんの言葉にわたしはレンくんを離す。
それに、早くしなきゃ間に合わないしね!
「…ったく、おれだって協力したっつーのにさぁ」
「…ん?協力?」
ブツブツ言うレンくんに、わたしは首を傾げた。
邪魔はされど協力された感はなかった…ん、だけど…な……?
「レン兄様、カイト兄様。こちらで大丈夫…。…!ミク姉様!」
開きっぱなしの扉から声がする。
驚いたようなそれは、凄く可愛くて…。
えっと……。


…なんでこんな可愛いんです…?!


「あ、あの、ミク姉様…?きゃっ?!」
「…可愛過ぎるんですけど!!」
戸惑ったようなルカちゃんを抱きしめながらわたしは叫んだ。
「鏡音さんプロデュースなんですけどー。お礼はー?」
「鏡音さんありがとうございます何の衣装これ!!」
「どういたしましてWL2の衣装です初音さん」
レンくんがきれいにお辞儀する。
もー、わたしの趣味をわかってるぅ!
「可愛いー!いつものルカちゃんも可愛いけどさらに可愛いー!」
「ふふ、ありがとうございます。…いつも通りでも良かったのですけれど…。…せっかくの…ミクルカの日ですもの」
にこ、とルカちゃんが笑う。
え、女神かな…??
「…ミク姉様…?っ!」
きょとんとしたルカちゃんを抱き上げた。
程々にね、なんてお兄ちゃんの声がする。


せっかくルカちゃんがお洒落してくれたんだもん。
それに、丸一日お休みがある。
今日をめいいっぱい楽しまなきゃ、ね?


(本日、ミクルカの日!)

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