モブ♀燭♀(R-18

私は見てしまった。
彼女が・・・私の天使があの悪魔とキスしているのを。
天使こと長船光忠は私にとって孤高の存在だった。
偶像崇拝。
それに近しいものはあるかもしれない。
たった一つの、冒せない聖域。
そうずっと、信じていたのに。
「長谷部くんのばかー!」
彼女の鋭い声と共にガラリと扉が開き、パタパタと音が聞こえる。
顔を両手で覆って、駆けていく彼女はそれはそれは可愛らしかった。
・・・ねえ光忠。
私の天使。
貴女は知らないでしょうね。
悪魔と口付けした貴女を見て私の心に浮かんだのが憎悪でなく歓喜だったという事を。
漸く天使を私とおなじ場所に引きずりおろせると。
私はきっと頭がおかしかったのね。
ああ、やっと貴女を汚せるようになったんだって、そのことばかりを、私は心の底から歓んだのよ。
私は笑う。
くすくすと嗤う。
光忠、私の天使。
・・・私に貴女を本当に犯せるものが付いていなくて、残念だわ。


「・・・あ、ごめんなさ・・・」
ドンッと彼女がぶつかったのは彼女よりも背の高い男たち。
見上げた光忠を男たちは卑下た目で見下ろす。
「へえ?誰かと思ったら学園のアイドルちゃんじゃん」
「そんな急いでどこ行くんだよ?」
「俺たちと遊ぼうぜ」
光忠を取り囲み、男たちは彼女の手首を掴み上げた。
「いやっ、何す・・・離して!!」
嫌がって彼女は身を捩る。
ニヤニヤ笑う男たちに蹴りを食らわせ、彼女は逃げ出した。
「・・・ぐ、てめぇ・・・!」
「ぶつかったのは僕が悪いけど・・・乱暴はもっとよくないよ?」
光忠はそう言ってスカートを翻す。
強い女性は好きよ。
掴まれただけで泣いてるなんてつまらないわ。
そうでしょう?私の天使。
強い貴女を引き摺り下ろすのが・・・私の願いなの。
「・・・こんにちは、長船光忠さん」
「え?」
私は笑む。
ぽかんとした彼女をすかさず男たちは羽交い締めにした。
「ちょ、や、何?!」
「貴女は私の事を覚えてないでしょう?」
「は?!何が?!っていうか、この人たち、君の・・・!!」
じたじたと暴れる光忠の、顎を指で上に向かせる。
「大丈夫、もう2度と忘れられないようにしてあげてよ」
にっこり笑って私は彼女に口づけた。
「んんぅー?!はぅん、ゃ、ぁん!!」
びくりと震える口内に舌を突っ込み舐めあげ吸い付くし、犯す。
「ふうっ、ぷはっ、げほっげほ!うえっ・・・げほ!いきなりこんなことするなんて・・酷いよ・・・!」
口を離すと酸素を取り込もうと彼女は咳き込みながら涙目で私に抗議してきた。
「もっと酷いことするのよ。今からね」
「ひっ、や、やめっ・・・!!」
くすくすと笑って、怯える彼女に私は言う。
男たちの武骨な手が彼女のブラウスを引っ張った。
ぶちぶちっと音を立ててそれが肌蹴る。
ボタンがそこら中に飛び散った。
「や、やだっ!!!!」
「ほお、すげぇな。アイドルちゃんのたゆんたゆんおっぱい」
「しゃぶりつきてぇ・・・」
「いいわよ。好きにして」
にやにやと下劣な笑みを浮かべる男たちに私は言う。
清楚なブラジャーから零れ落ちそうな胸を曝け出した。
「代わりに下半身には手を出さない。分かっているわね」
「ああ。終わったら貸してくれんだろ?」
「そうね」
私の言葉に男たちは納得したように彼女の胸に手を伸ばした。
「っぁ、い、いや!!!いたぁ・・・!!離し、いや、おっぱい、やだあ!!!」
両側から男たちが拘束しながら彼女の胸を揉みしだく。
いやいやと首を振る光忠に構わず私は座り込み、彼女のスカートに手を伸ばした。
「?!!や、やあ!!!さわんな・・・?!!」
「お嬢さん、今はこっちに集中してもらおうか?」
「ひぃう!!や、らぁあああ!!おっぱい、吸わないで・・・っ!あ、いだいっ!やだあ・・・!!」
首を振る度黒い髪がサラサラと揺れる。
金の目から涙が零れ落ちた。
光忠が男の手に翻弄されている間に私は彼女のスカートを脱がし、下着も脱がせる。
足首で絡まってくしゃりと丸まった。
「ねえ、どうして・・・僕のこと嫌いなのかな、僕何か悪いことしたかっ・・・ひぅっ」
「いいえ、光忠。私はあなたが大好きよ。愛しているわ」
うっとりと言って私は下着を脱ぐ。
「・・・?!ぁ、あ・・・」
「ふふ、驚いた?これはね、ペニパンって言うのよ」
私の股間を凝視する光忠にそう言ってさっと顔の色を変える彼女に優しく告げた。
彼女に悦んでもらえるように標準サイズからは少し大きい。
真珠なんかもたくさんつけた、特注品だ。
「貴女の全てを犯してあげるわ。・・・まずは、こっちから、ね?」
笑って、私は男たちに目配せをする。
それに胸を揉みしだいていた男が彼女の足を持ち上げた。
綺麗なお尻が露わになる。
「や、やだ、はなし・・・!ひぃっ?!」
形のいいお尻を掴んで、撫で擦る。
自分で指を舐め、固いそこに突き入れ掻き回した。
「痛いぃ!痛いぃ!いたいいぃ!!やだ、痛いよおぉ!!やめて、やめてやめてよおおぉっ、助けて誰かあぁ、おねがいだから・・・っ!!」
「助けなんて来ないわ。・・・悪魔には身体を自由にさせる癖に」
「・・・え?なに、やら、ぁ、ああああ!!!」
悲痛な声を上げる彼女から指を引き抜く。
偽物のそれにローションを垂らし、にちゅりと菊門にこすりつけた。
「ゃ、やあ・・・!」
「力を抜いていてね?」
逃げようとする彼女を男たちががしりと拘束する。
暴れる彼女を力尽くで抑え込んだその隙をついて私はゆっくりと挿入を開始した。
ひゅっと彼女の気管が鳴る。
「いっ・・・やあああ!!!!ぬいて、ぬいてぇえええ!!!いぐっ、いだぁあああ!!やぅ、あ、やああ!!!」
痛みに顔を引きつらせ、抵抗する彼女のつつましやかだったアナルは痛々しいほどにびっちりと広がってしまっていた。
「あああぁ・・・痛い、痛ぃ、いたいよぉおっ!僕のお尻、裂けちゃうう!ひい、いぎっ、ああ゛あああぁっ!!」
「ふふ、可哀想にね?大丈夫、大丈夫よ」
絶叫する彼女にそう言って、私は根元まで埋め込む。
一息ついて彼女の頬を撫でた。
「どう?後ろの処女を喪失した気分は」
「い、いたいいぃ・・・!ぬ、抜いて・・・ぬいてくださいいぃ!!もう怖い、怖いよぉ・・・」
ぐすぐすと彼女が泣き喚く。
あら、まだ何もしていないのに。
どうやら私は恐怖対象になってしまったようで、びくびくとこちらを伺ってくる。
そんな目をされたら・・・虐めたくなるのにね?
くすりと笑って私はピストンを開始させた。
途端、びくんっと彼女の身体が震える。
男たちは笑いながらも彼女の拘束を強くした。
光忠の怯える顔が見たくて私はがつがつと貪る様に腰を送る。
「あぎいいぃっ、いだいぃ、いだいいいぃ・・・はぐううぅっ!ひ、ひろがっちゃ、うぅっ、お尻がっんあぐううぅ、いやだあああぁっっ!!ひぃぎっいい゛いっいだいってえええぇ!!もう、やめてえぇ!」
「あはははは!!!可愛い、可愛いわ光忠!!私の天使!!」
嫌がって泣き叫ぶ彼女に、音が鳴るくらいに私は腰を打ち付けた。
つぅと赤が流れ出て私は笑みを深める。
破瓜みたいで素敵ね。
実際にこの子の熱を感じられないのはとても残念だわ。
私についているのはただの偽物でしかないのだもの。
「は、ぁ・・・」
散々彼女の身体を楽しんでから私はずるりとそれを引き抜いた。
ぐったりした彼女の躰を横たわらせるように命じる。
「・・・何をばてているの?本番は・・・これからよ」
私は笑んで彼女の頬をぺちぺち叩くとそう告げた。
途端にびくりと躰を揺らして信じられないといった様にこちらを見る。
「・・・う、そ・・・なに、言ってるの・・・ひっくっ・・・やだ、や・・・も、僕、が、がんばったよ・・・もう、も、これ以上・・・ひどいこと、しないで・・・おねがい・・・たすけて・・・ゆるして・・・痛いの嫌ぁ・・・いたいのいやぁ・・・いたいのいやあぁ・・・」
咽び泣く彼女はもう抵抗してこなかった。
その気力がなかったのかもしれないけれど。
私はつぷりと先をめり込ませる。
力なく彼女が首を振った。
「あ・・・ああぁ・・・あ・・・こわい、いだっ、こわいいぃ、こわいいいぃっ」
「大丈夫、何も怖がらなくて・・・」
「・・・すけ、は、せべく・・・!!」
彼女が手を伸ばす。
・・・赦せない。
まだあの男に縋ろうと言うの?!
「・・・後ろなら、使っていいわよ」
「?!」
「ほう?気前がいいじゃねぇか。じゃあ遠慮な・・・く?!」
ズボンを脱ごうとした男が目の前から消える。
彼だけではなく控え、他を愛撫していた男たちもその場に倒れた。
え、と振り向いた私に与えられる鈍い衝撃。
「ぐっ・・・ぅ・・・」
「ああ、俺だ。長谷部だ。旧校舎裏の倉庫、男が3人、女が1人。すぐに来・・・」
私の意識は沼化に沈んでいく。
それが、光忠を見た最後になった。

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