こんにちは/昼

本丸で初めて光忠を見たのはいつだったか。
「えっと、長谷部くん?」
ふわりと笑い、彼は「こんにちは」と言った。
「え?」
「え?」
それに疑問を返せば彼もきょとりと目をしばたかせる。
「いや、赤の他人でもあるまいに、と」
「でも昼の挨拶はこんにちは、だよ?」

name
email
url
comment