わがまま(ねんへし燭ワンドロSSS

「おい、みつ!はやくこい!!」
「!!」
「おそい!おれがよんだらはやくこいといってるのに、おまえは…」
ぎゃーぎゃー騒ぐ声が聞こえる。
…全く、煩いな。
「静かにしろ、ねん」
「なんだ、でかいの」
見れば、ねん…ねんどろいど長谷部はねん光…ねんどろいど光忠の膝に頭を乗せて寛いでいた。
所謂、膝枕だ。
何をやっとるんだ、こいつらは。
「…ねん光、嫌なら嫌と言えよ?」
「?…!!」
哀れになって声をかければねん光はぱたぱたと手を振った。
どうしてこうも押しが弱いんだろうか。
「ねん、我が儘ばかり言うと嫌われるぞ」
「ふん。…これはみつのわがままをきいてやってるんだぞ?」
「…は?」
ねんのそれに俺は疑問を返す。
何を、言ってるのか。
明らかにねんの我が儘をねん光が聞いてやってるようにしか見えんが…。
「…!♡」
まあ、ねん光は幸せそうだから、良いか。


二人にしかわからない、二人だけの我が儘を

name
email
url
comment