ミクルカ ミク誕生日

こんばんはー、初音ミクです☆
実は今日、私は16回目の16歳のお誕生日様なんだよねー!
今年は特別な年だからってすっごぉく忙しかったんだけど、当日はレンくんの計らいで(巻き込ミクルカされなくないって言ってた。しつれーしちゃう!)ルカちゃんと過ごしてるんだ!
私の先天性男体亜種、初音ミクオくんもお兄ちゃんことKAITO型の先天性女体亜種KAIKOちゃんと二人っきりでデートだし。
どうも、今年はプレゼントより思い出が良いってゴネたらしい…あんまりバラすとあとが怖いからやめよ。
そんなこんなで私はルカちゃんの膝枕で、ルカちゃんが入れてくれた紅茶を飲んでるんだけど…。
「?どうかされましたか?ミク姉様」
「ううんー、なんだか平和だなぁって思って!!」
首を傾げるルカちゃんに、私はにこっと笑ってみせる。
ここ最近の忙しさに比べたら、随分とのんびりしていた。
まあこれが、普通なんだけど…16歳の誕生日なんだよね……16回目の。
なんかちょっと変な感じ。
「…ミクさぁ、16回目の16歳なんだよねー…?足したら32だよ??ルカちゃんより年上になっちゃうよ?」
「…そんなことを言えば私は20歳に稼働年の14を足すのでまだ少しお姉さんですが…。それより、歳の話をしたらメイコ姉様に怒られてしまいますわよ…?」
「よしっ、この話やめよっか!!」
くすくす笑うルカちゃんに、私は言う。
せっかくの誕生日にお姉ちゃんの怒りを買うことないもんね!!
「それに、16歳が16回目だとしても、この年は1回きりで、特別ですわ」
「……!!」
「ミク姉様には、1年1年を幸せで生きてほしいと、そう思っていますのよ?」
ルカちゃんが笑う。
私の大好きな微笑みを浮かべて。
「確かに、私は年上の設定で稼働年はミク姉様より短いですが…妹として、後輩として…そして、その、恋人としても、ミク姉様には幸福でいてほしいんです」
「ルカちゃん…」
微笑むルカちゃんが眩しくて。
嗚呼、なんて素敵な誕生日なんだろう!!
「私が幸福でいるために、隣でずっと一緒に歌ってくれる?」
「勿論。いままでも、このときも、そして…これからも――ずっと」
ピンクの綺麗な髪に口付ける私に、ルカちゃんが優しく笑んだ。
それだけで、最高の誕生日だ、なんて思いながらルカちゃんを引き寄せる。


年齢なんて関係ない。




私が一番好きな貴女が隣で歌を共に紡いでくれるだけで、私は最高に幸せ!

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