しほはるワンライ・いたずらっ子/意地悪

思えば遥はサプライズすることが多かった。
そう思ったのは飼育委員での一件の後で。
1年の終わりだって何やら楽しそうに企画していたし、こういうのは好きなのだろう。
…案外いたずら好きと言った時だって否定はしなかったし。
「…まあ、やられてばっかりって訳にもいかないけどね」
志歩は小さく笑みを浮かべる。

「…日野森さんの意地悪」
少し不服そうに彼女が頬を膨らませる。
可愛いな、と思いながら「ごめん」と告げた。
「でも、珍しい桐谷さんが見れて、私は嬉しかったよ」

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