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ボーカロイドは浅葱の夢を見る/ミクルカ
ミクルカでリンちゃん視点
華燭を燈す/へし燭
その日は穏やかな日差しが差し込む、まさに平和と呼ばれるに相応しいそれだった。 長めの遠征から帰ってきたへし切長谷部は真っ直ぐにある男の部屋に向かう。 「光忠ァ!!」 「!…長谷部くん!」 びくりと肩を揺らした彼が振り向き、花が咲くように破顔した。 それだけで、ああ今回も無事に帰ってきたのだと実感する。 彼は燭台切光忠。 長谷部が最も愛している男だ。 「おかえりなさい、長谷部くん」 「ああ、ただいま」 へしゃりと笑う光忠の、烏羽のような美しい黒髪を撫でる。 短刀くんじゃないんだから、と笑む光忠は言葉とは裏腹にどこか幸せそうで。 この幸せが続けば良いのに、と思う。 柔らかく、雪解けの日差しのようなこの日々が。 愛する光忠がいる、この日々が。 「光忠」 「ん?なんだい?」 名を呼ぶと軽く首を傾げた。 その所作一つ一つが美しく、愛おしくて。 共に生きていたいと思うのだ。 「愛している。…俺と、華燭を燈してはくれないだろうか」 長谷部の言葉に光忠は蜂蜜色の目を見開き、それをとろりと蕩けさせる。 そうして。 「君となら、何度でも…幾度と無く華燭を燈したいと、思うよ」 庭に咲いていた待雪草の花が揺れる。 どこかそれは、自分たちを祝福しているかのようだった。
「またやってる」 少し笑って言うのは山姥切長義である。 その口調はどこか呆れたようだった。 「もう月初めかぁ」 早いよねーとひょこりと顔を出したのは内番を共にした加州清光。 実はこの二振りの公開告白は毎月初めの恒例行事となりつつあるのだ。 手を変え品を変え、まあ良く続くものだと長義は思う。 最初の内は驚いたが、初期刀の彼が言っていたようにすぐ慣れてしまった。 「長義、何してんの?行くよー」 「ああ、うん。今行く」 清光のそれに返事をし、野菜の入った 籠を持ち直す。
願わくば、彼らの燈す華燭が柔らかく永遠と続くものでありますように。
鬼ヶ崎カイコクさんが!最近好きでね!! 入れ墨がえっちなのと笑顔が可愛すぎるあれそれ。
くにちょぎがデート行く話
へし燭両片思いの話
花言葉に思いを寄せて(へし燭・安清・くにちょぎ)
<蒲公英>
太陽のようにきらきらと輝く金の髪。 自分とは違うそれをもっと見ていたいと思った。 戦場で揺れるそれを。 写しである彼の髪は風に乗って己の目を引いた。
ややあって気付く。 それは確かに恋だった。
「偽物くんなんて嫌いだ!いいか、俺の傍に近付くな。顔も見たくない!!」 吐き捨てるように言って部屋を出る。 何か言っている声が聞こえたが聞きもしなかった。 自室に入り…扉を閉めることもなくずるずると座り込む。 …まただ。 はあ、と溜め息を吐く。 何度目だろう。 自分の写しである彼にこんなことを言ってしまうのは。 彼、山姥切国広は優しかった。 本丸の事を何も知らない自分に色々と教えてくれた、ただそれだけだったのに。 山姥切国広は博愛主義者だ。 誰にでも優しいと気が付いてしまえば絶望も早く。 国広の博愛は自分にだけ向けられているものだと勘違いしていた。 愚かだと思う。 博愛が自分だけのものではないと知ってなお、それが自分だけに向けて欲しいと身勝手に国広を傷つける。 最低だ。 「…長義くん?」 「…祖…じゃなかった、燭台切さん」 開いた扉の隙間からきょとんと覗き込んでいたのは長船の祖である燭台切光忠だ。 祖、というと複雑そうな顔をするからあまり呼ばないようにしているが。 「どうかしたの、長義くん」 「…えっと」 「話くらいなら聞くけど」 柔らかく微笑む彼にどこか安心した。 「そうだ、おやつもあるよ」 「…いただこうかな」 それに笑みを返そうとして…失敗する。 「…俺は、偽物くんに酷い事をしているんだ」 「…」 「分かっては…いるんだけど。あいつが他に笑いかけるから。どうしようもなくて…」 「…。…長義くん」 吐露する長義に光忠が笑んだ。 「嫌だと言ってしまえばどうかな」 「そんな無様なこと言えないだろう。そんな、醜い…」 「それが醜いかどうかはきっと、国広くんが決めてくれる。彼はそんなことで困るような弱い刀じゃないよ」 なんたって君の写しなんだから、と笑う光忠にはっとした。 「…そうか、な」 「きっとそうだよ」 自信無げに問いかければ、光忠は、はっきりとそう頷く。 優しい彼は自分の想いを、どうするだろうか。 本歌が言うなら、と受け入れるだろうか。 今まで散々酷い事をした相手にと断るだろうか。 「…見て、蒲公英だ」 光忠の言葉にそちらを見やる。 なぜか残っていたのだろう、綿毛にもならない蒲公英が一輪、咲いていた。 揺らめく花は国広の髪の色に似ている。 自分の視線を奪った…その色に。 恋心を奪った、その色に。 真心の愛、と言葉がある蒲公英はまるで国広のようだと思った。 小さな太陽のようだと。 そんな彼の傍にいてもいいのだろうか。 綿毛のように…離れなくてはいけないのではないだろうか。 「考えすぎだよ、長義くんはさ」 「…」 「もっと軽く考えてみてはどうだろう?君の所為で可笑しくなったんだから、責任を取れ!くらいにさ」 「…そう、軽く言えればいいのだけど…ね」 光忠にしてはらしくない軽口に長義も可笑しくなって笑った。 確かに、そうかもしれない。 偽物くんに悩まされてるだけなんて、そんなことがあっていいだろうか。 「有難う。少し元気が出たよ」 「それは良かった」 柔らかく光忠が笑う。 「燭台切さんの淹れた珈琲が飲みたいんだけどな」 「勿論。仰せのままに」 くすくすと笑う、二人のそれは…風に乗って消えた。
彼の事は好きだ。 それはきっと認めなければならない事実。 ならば受け入れよう。
蒲公英が小さく風に揺れる。
その方向は…別離かはたしてそれとも。
<黄色い鬱金香>
彼の明るさは、己の自慢でもあった。 自分は決して明るくないと分かっていたから。 笑顔を見せる彼は川の下の子、なんて呼ばれた自分には眩しいもので。 見ていたいのに見たくなかった。 矛盾している、と思う。
この思いは、と考え、はたと辿り着く。 それは確かに恋だった。
「どうかしたのかな」 「…長義」 「君がそんな顔をするなんて珍しいじゃないか」 柔らかい声に振り仰げばきょとんとした山姥切長義が清光を見下ろしていた。 良ければ話くらい聞くけど、なんて隣に座りながら長義が笑う。 「…長義はさ、優しいよねー」 「褒められているのかな、それは」 清光のそれにくすくすと綺麗に笑う長義。 本丸に顕現したのは最近の筈なのに、随分と前から一緒にいるかのようだ。 柔らかく笑う彼の隣は、酷く心地良い。 「で?悩める清光君はその訳を聞かせてくれるのかな」 こてりと首を傾げる彼はやっぱり綺麗で。 なるほど、彼もまた長船の刀なんだなと思った。 「大した話じゃないよ」 「こうやって悩んでいるんだから、それは君にとって大した話だと思ったのだけど?」 小さく笑った長義は懐から何かを取り出す。 「…これ」 「貰い物。一緒に食べてくれると嬉しいな」 「…。ありがと」 微笑む長義に清光は素直に礼を言った。 差し出されたそれは清光の好きな菓子である。 気遣いも完璧な彼に思わずはっぁあ、と大きな溜め息を吐き出した。 「俺、あんたみたいな人を好きになれば良かった」 「…どういう意味だい?それ」 きょとん、と長義が目を瞬かせる。 こうなれば自棄だと清光はごろんとその場に寝そべった。 「俺さ、好きな人がいるんだ。相手は何百年も相方だった刀」 「…それって」 「そ、大和守安定」 驚きに鴨頭草の瞳を見開く長義に笑いかける。 ずっとずうっと、好きだった。 昔からの相棒である…彼の事が。 親愛として好きなだけではない。 愛していた。 明るくて、誰からも好かれる彼の事を、心底愛していたのである。 「…大和守に…その思いは、伝えるの?」 「まさか。…この思いは、折れるまで永遠に俺だけのものだよ」 清光は小さく笑う。 自覚した恋心は刀である自分たちには不要なものだった。 それに安定には恋なんて自覚させて折れてしまった方が困る。 望みのない恋、報われることのない…恋。 「俺は、沖田の刀。大和守安定の相棒。…それだけで十分」 「…そう。清光君がそれでいいなら、俺は何も言わない。周りが介入すべきでないと思うし」 「…ありがと、長義」 「どういたしまして」 長義が笑い…ふと何かに気付いたように指を差す。 「…随分季節外れの花が咲いているね?」 「…え、ああ」 言われて目を向けた先にあったのは黄色い鬱金香であった。 どうせ主が景趣を春から変えていないのだろう。 そよそよと風に揺れる黄色い花弁は季節外れなのにどこか美しい。 「赤や白は良く見るけど、黄色の鬱金香というのは珍しいね」 「そう?黄緑や紫よりは良く見る色だと思うけど」 「ん…俺は好きだけれどね、この色」 にこにこと長義が笑った。 明るい色は、彼の要素がないのにどこか安定を思わせる。 「…そーね、俺も好き」 清光の返答にまた長義も笑んだ。 「そうやって軽く言ってしまえば良いのに」 「…。…軽く言えたら、いーんだけどね」 くすり、と清光が肩を揺らす。 「この話はもうおしまい!…ほら、行くよ!」 ぱっと起き上がって長義の手を引いた。 「え、ちょ、ちょっと!!」 慌てる長義をいいから!と立ち上がらせ駆け出す。 ふわり、と鬱金香の黄色い花弁が、揺れた。
彼の事は好きだった。 愛していた。 けれどそれを伝えることは…きっと、ないだろう。 だって、永遠に秘密の恋であるから。
これは報われない…恋なのだから。
<紫金牛>
幼い頃から…まだ自分が実態を持たない頃から気付いていたはずだった。 たなびく榛色の髪が短くなってしまっても。 己の心は藤紫の瞳に囚われたままだった。 尊敬などと言う美しいものではない。 手を伸ばしたそれがどんなにどろどろしたものか、等。
幼少より隠してきた思いはずっと知っている。 それは確かに恋だった。
「燭台切さんっ」 「…清光くん?」 明るく声をかけてきたのは加州清光だ。 初期刀である彼とはなかなか古い付き合いでもある。 「どーしたのー?元気ないじゃん」 からりと笑う清光に、適わないな、と笑った。 「俺で良ければ話聞くよ?…いつもお世話になってるし」 「僕は別に何も…」 「いいから!」 口ごもれば、そう押し切られて座らされる。 ほら、と出されたのは光忠が好きな菓子だ。 「たまにはゆっくりしなよー?…燭台切さん、いつも忙しいんだし」 「…清光くんが言うのかい?それ」 元気な清光にくすくすと光忠が笑う。 初期刀の彼が主から色々と任されているのは知っていた。 「俺の話はいーのっ。で?何悩んでるのさ」 「…」 清光の無邪気なそれに、光忠ははあ…、と溜め息を吐き出す。 「嫌なら言わなくてもいーけど」 「…嫌じゃ、なくて」 「…。…なあ、あの花、何?」 もごもごと言う光忠に清光は深く詮索しない事を決めたのだろう、ふと庭の方を指さした。 見たその先にあったのは。 「…あれは紫金牛だね。夏に梔子色の花を咲かせて、冬には赤い実をつけるよ」 「へえ。初めて見た」 にこにこと清光が言う。 「…聞いてくれるかい?清光くん」 「ん。なーに?」 小さく告げる光忠に清光がにこりと笑った。 「僕ね。長谷部くんが…好きなんだ。紫金牛の花言葉のように」 「…」 光忠のそれに清光は黙る。 紫金牛、花言葉は【明日の幸福】。 彼がいるから明日もきっと幸福だろうと思うのに。 それなのに、なんと無様な事だろう。 彼の隣に他の誰かがいるという事実が…酷く辛い。 …へし切長谷部は主の刀だ。 自分も刀だし、それについて何の疑問もない筈だったのに。 彼が他に笑いかけることがこんなに辛いとは思わなかった。 それが親愛である以上の物はないと…知っているはずなのに。 自分だけを見て、幸福を与えるのは自分だけにしてほしいと思っている。 「…燭台切さんも意外と拗らせると酷いよね」 「…意外とって…」 その声に恨めしくなって隣の清光を見やった。 彼は思った以上にいたずらっ子の表情をしていてほんの少し驚く。 「燭台切さんはさー、色々我慢し過ぎだと思うよ?」 「ええ…」 ぶらぶらと清光が足をぶらつかせながらそう言った。 「へし切なんて超鈍感なんだから。言うもん言っていかないと伝わらないと俺は思うけど」 「…そう、かな」 「そうだってー」 からからと清光が笑う。 「案外直接言っちゃった方が、良い事もあるよ」 「清光くんが言うならそうなのかもね?」 「何、それー」 結構本気なのに!とぶすくれる彼の頭を撫でた。 きっと彼は知っている。 光忠の…長谷部への汚い思いも、何もかも。 だからこそ軽くこういうのだ。 その軽口が今は酷く心地良い。 「ありがとう、清光くん」 「えへへー。お礼は、俺の好きなおかずでいーよ?」 「ふふ。善処はしようかな?」 にこりと二人で笑い合った。 「さて。じゃあ手伝ってくれるかい?」 「しょーがないなー」
立ち上がり、二人で部屋から出る。 庭の紫金牛がふわりと、揺れた。
彼の事は好きだ。 その思いを嘘にすることは出来ない。 不穏と共に、思いを消すことは…出来ないのだから。
だからこそ、大切にしようと思う。 彼に対する、この思いを。
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ふわりと、風が吹く。 「かっわいいんだから」 くすと小さく笑ったのは安定だった。 「そう思いません?」 笑いかける相手は酷く苦虫を噛み潰した表情をしている…長谷部だ。 「可愛いのか?あれは」 「可愛いでしょう、僕の清光」 「それなら光忠の方が…余程可愛らしいと思うが」 安定のそれに長谷部はしれっと返す。 「長谷部さんもなかなかあれですよね」 「お前が言うのか、それを」 くすくすと二人で嗤った。 …と。 「うちの本歌も可愛らしいだろう?」 「…山姥切」 間に入ってきたのは国広である。 「あれは…可愛い…のかな…」 「可愛いだろう。俺の本歌は」 小さく国広が嗤った。 「歪んでいるな」 「貴様に言われたくはないんだが?」 長谷部が言う。 そう、歪んでいる。 これは綺麗な恋などではなかった。 美しい愛などでもない。 ただの、汚く歪んだ独占欲だ。
彼らは、恋を…独占欲で潰された。 それを知る事はもう、ないのだろう。
かわいそうな…彼らの結末は。
黄色の花弁が揺れる。 その花の名は…。 (終)
海へ行きたい光忠ちゃんの話(へし燭♀)*R15
海に行ってみたい、と光忠が軽やかな声でそう言う。 それに思わず呆けた顔になってしまった。 「…海、だと?」 「うん。海!僕、行ったことないんだよね」 彼女の笑顔から、純粋なそれなんだろうな、と思う。 思う、が。 「海なぁ…」 「ダメ?」 渋る長谷部に、光忠がこてりと首を傾げた。 上目遣いのそれに思わず詰まる。 …この可愛い顔には弱いのだ。 「…プライベートビーチに連れて行ってやる」 それじゃ駄目かと聞けば、ぱぁ、と顔を輝かせて、ううん!と首を振った。 「プライベートビーチ!良いの?!」 「ああ。行ってみたいんだろう?」 そう、優しく聞く長谷部に光忠は、ありがとう!と抱きつく。 それを抱き留め…長谷部はにやりと笑った。
「…」 「…いつまで拗ねてるんだ」 頬を膨らせて座り込む光忠に、長谷部は呆れた声を出す。 「だって、プライベートビーチって言ったのに……」 「プライベートビーチだろう?」 首を傾げれば光忠は、「これはプライベートビーチって言わないの!」と語気を荒くした。 「ここ、撮影場所でしょう?!!しかも屋内!」 「誰も来ない、という意味ではプライベートビーチだろうに」 「…そりゃあ…そうかもしれないけど」 怒れる光忠は、やがて諦めたのか、小さく溜め息を吐き出して立ち上がる。 ひらりと紫のパレオが揺れた。 ホルダーネックタイプのビキニトップスとレースタイプのパレオは菫色とバイオレットという二色使いだ。 光忠は「派手じゃないかな?!」と恥ずかしがっていたが…よく似合っていると思う。 まあ本物のビーチには連れて行けないとは思うけれど。 「おいで、光忠」 ぽんぽん、とリクライニングチェアを叩く。 「サンオイルを塗ってやるから」 「…屋内なのに…?」 長谷部のそれに、光忠はきょとんとしてみせた。 「俺の会社だぞ?…本物と大差ないように作ってある」 「…凄いんだね…??」 よく分かっていないのか、クエスチョンマークを頭に引っ付けたまま、光忠は横になる。 とぷりとサンオイルを手に出し…それを彼女の背に塗りつけた。 「んひゃ?!」 「我慢しろ。焼けて痛がるのはお前だぞ?」 「そ、う…だけどぉ…んんぅ!」 ぴくんっと光忠の背中が跳ねる。 長谷部の調教の所為でどこもかしこも性感帯みたいな体だ、じわじわ嬲られていく刺激は辛いのだろう。 首筋から足の先までじっくり塗りたくっていく頃にはもう息も絶え絶えだった。 「ほら、次は反対向きだ」 「んぅ…ふぁぃ…」 とろん、とした声で光忠はのろのろと上を向く。 「おっと」 「ひゃぅ?!!」 むにゅりと大きな胸を揉みしだけば光忠は甲高い声を上げた。 よく見ればビキニの中で乳首がつんと立っているし下半身はしとどに濡れている。 長谷部は知っていてわざとその体を火照らせていった。 「ほら、出来た」 にこりと笑って立ち上がらせる。 ふらふらで海どころではないだろう。 「…国重さんの、ばかぁ…」 涙目の彼女にしれっとした顔をよこした。 「俺はオイルを塗ってやっていただけだが?」 「うぅ、う〜〜!!!」 悔しそうな彼女に浮き輪を投げてやる。 「ほら、行くぞ」 「…ぁ…」 よたよたと光忠は長谷部に手を引かれてついてきた。 嫌ならば振りほどけばいいのにそれはしない。 してはいけないと分かっているのだ。 そうしたのは…他でもない、長谷部なのだけれど。 浮き輪をつけ、水に入り…光忠はようやっとほっとした表情になった。 水をかけたり泳いだりとそれなりに楽しそうにしていたが、ふと「もう出る」と陸に向かって歩き出す。 「…あ、あれ??」 「どうした?」 焦った表情の光忠に笑いをこらえながら聞けば、彼女は「浮き輪、抜けなくなっちゃった…」と言った。 「そうか」 「どうしよう、トイレ行きたいのに…」 「…手伝ってやろうか」 「え…んひゃぅ?!!!!」 困った表情の彼女を抱え上げ、再び海に戻す。 「や、やだっ、なんで、ねぇ、国重さん?!」 「水力の中でなら脱げるかもしれないだろう?」 暴れる彼女を押さえつけ、しゅるりとビキニの紐を解いた。 遠くにそれを投げ、揉みしだきながら下半身を持ち上げる。 浮力のお陰か、ぷかりと簡単に持ち上がった。 「え、まって…んぁあああ!!」 ちう、とまろみを帯びた双丘にキスを落とせば光忠は可愛らしい声で啼く。 ビキニをずらして指で撫で、つぷりと菊門に挿せば光忠は怯えた表情で被りを振った。 「やだ、やだぁああ!がぼっ、ぅえっ、ごほごほっ…おしり、こわいって…いってる…!」 ぽろぽろと涙を零し、時折溺れかけながら光忠が訴えてくる。 「本物の海に行っていたら見ず知らずのやつに同じことをされていたかもしれないぞ?これに懲りたら海に行きたいなぞ言わんことだ」 「言わない、言わないからぁああ!!!」 ぱしゃぱしゃと水が跳ねた。 ひっくり返し、上向けにしてからキスを落とす。 「いい子だ」 くすりと笑い、長谷部は深く口付けた。 少し塩辛い味がするのは…気のせいだったろうか。 その後、全身がふやけるまで水につかることになろうとは…光忠は知る由もない。 (これは、悪い男に溺れた、可哀想な少女の物語)
ねん光に浴衣を着せたいねんへしの話(へし燭)
「ゆかたというものをしってるか」 そう、ねんどろいどへし切長谷部に聞かれたのは…少し前の事である。 「浴衣?」 「知ってるけれど…どうかしたのかな」 きょとりと目を瞬かせたのは加州清光、優しくそう聞くのは山姥切長義であった。 「みつとゆかたをきてはなびというやつをみたい」 ねんへしのそれに二人はああ、と笑う。 みつ…ねんどろいど燭台切光忠と彼が恋仲なのは周知の事実で、よくねんへしがねん光を振り回しているのもまた、周知の事実であった。 本体によく似たのだろうな、と思う。 「手伝いたいのは山々だけど、俺、裁縫ってあんまり得意じゃないからなぁ」 「俺も。…ごめんね、何も与えられなくて」 申し訳なさそうに二人は笑んだ。 「そうか…」 「へし切に聞いてみたら?」 「でかいのがそれをするとおもうか?」 清光のそれにねんへしが言う。 ぶんぶんと清光が首を振った。 「ううん、ごめん。そうね、俺が間違ってた」 「主に聞いてみるのが早いんじゃないか?」 首を傾げるのは長義である。 この本丸の主、元の職業は仕立て屋であった。 「そうなんだが…おんなものをきせるだろう?」 ねんへしの言葉に「あー…」と二人は何とも言えない声を出す。 この主、腕は良いが「楽しいんだもん」と女物ばかり作る衒いがあった。 「…ま、頼み込めばいいんじゃない?やったげるよ、それ」 「そうか、たのむ」 「で、何処で花火を見るつもりなのかな?」 にこりと笑う清光に、ねんへしは頭を下げる。 それを微笑ましげに見ていた長義がふと聞いた。 「はなびたいかいがあるときいたが」 「あぁ…あるにはあるけど、お薦めはしないかなぁ、人混み凄いし」 「音も大砲みたいだし、俺もお薦めしないかな」 「む」 口々に言う二人にねんへしは眉を顰める。 ならばどうすべきか、と悩むねんへしに二人は顔を見合わせてにっこりと笑った。 我らがこの本丸の初期刀と近衛…協力するとなると凄まじい力を発揮するのだ…良くも、悪くも。 「良いところ知ってるよ、俺たち」 「本当か?!」 「勿論だとも。特別に教えてあげよう」 嬉しそうな表情になるねんへしに、清光と長義が 優しく笑む。
その笑みがどういうものかを…ねんへしはまだ、 知らない。
はあ、とへし切長谷部はあからさまに溜め息を吐き出した。 どうしたんだい、長谷部くん、と不思議そうに見るのは燭台切光忠である。 「どうしたもこうしたもあるか!」 「ふふ、二人とも似合っているよね。主に作ってもらったんだって」 怒れる長谷部に光忠はのほほんと言った。 清光はあの後本当に、ねん達の浴衣を作ってほしいと主に訴え出たのである。 主はどうしても女物を作りたかったらしいがお願い(と言う名の脅し)されて渋々黒地に芥子色の模様が入った浴衣と、濃紫の地に金の刺繍が入った浴衣を作ったようだ。 なるほど、ねんへしが上機嫌なのにはその辺が理由だったかと合点がいく。 「それは良いが、何故俺達の部屋の庭で花火をやっとるんだこいつらは!」 びしぃっと指を突き指したその向こう側、ねんへしとねん光が仲良く花火を見ていた。 …見ているのは良い。 昔、花火大会に光忠と行ったことがあると自慢した際、悔しそうにしていたのを知っていたからだ。 では、何か。 やっているのが清光と長義、それに大和守安定と山姥切国広であるのが問題だった。 何故よその部屋である彼らまで人のところで花火をやっているのだろう。 「ここからだと花火がよく見えるんだって」 「ああ、前に行った、祭りの花火か?」 「うん。ねんくんたちは小さいし人混みも大変だから。静かに見れるところのほうがいいんじゃないかって」 「…そうかもしれんがなぁ」 光忠がいうそれに長谷部は詰まった。 一見して理にかなった意見である…が。 「別にあいつらまで呼ぶ必要なかったんじゃないか?花火は俺たちだけでやっても」 「いいじゃないか、夏の風物詩なんだし。それにみんなでやるほうが楽しいよ」 にこりと笑う光忠。 「それに、賄賂を貰っちゃ…断れないからね」 「…お前が甘いから付け上がるんだぞ」 まったく、と小さく溜息を吐く。 確かに、冷えた麦酒と茹でた枝豆などを持ってこられては文句も言えないのだけれど。 「はいはい。…長谷部くんも花火どうぞ」 楽しそうに光忠が花火を差し出してきた。 それをじんねりと見上げ、もう一度溜息を吐いてから…長谷部は何本か纏めて持ち立ち上がる。 「貴様らさっさと自室に戻らんか!!」 「ぎゃーっ!機動おばけがんなもん持って走ってくんな!!」 「へし切っ!危ないだろ……うわぁあ!!」 「みつ!にげるぞ!」 「○△□※?!!;;;」 「長谷部さん、火の粉!火の粉かかるわぁあっ!」 「落ち着け、長谷部!こんなことしても何もならないぞ?!」 「もう、長谷部くん危ないよ??」 「問答無用!!」 ぎゃーぎゃーと追いかけ回す長谷部を呆れつつ、光忠が見ながらふと夜空を見上げた。 遠くで鳴る、花火の音。 「花火、始まったよ!」 光忠が声をかける。
夏は、まだまだこれからだ。
モジュルカ受けについて考えてみた
前提ものだと被る場合あり。
<モジュミクルカ> ホワイトワンピ×シフォンワンピ ドレミファロンドミク×ナギサ・レプカ ノーブル×フロイライン ローザ・ビアンカ×ロミシンルカ プランセス・ブランシュ×フェアリーマカロン エールダンジュ×ハードロック シャノワール×サイレンス クローバークラブミク(スクール)×リクルーター コンフリクトミク(ローリンガールミク)×コンフリクトルカ アバンガード×サクセサー ホワイト・イヴ×森の妖精姫 ナナイロライン×エターナルホワイト 華車×パジャマパーティルカ ピチカート×アイヴィームーラン アノード・エレクトロニカ×カソード・エレクトロニカ チャイナ×黒チャイナ 翠玉×紅玉 ラセツトムクロ(ミコ)×十六夜 アジテーション×ドミネントストーン インタビュアミク×フレッシュスター アゲアゲアゲイン×サイバーネーション
<モジュハクルカ> ゴシックパープル×ねこみみパーカー サイバーダイブ×レーシングスタイルルカ
<モジュネルルカ> エスニック×華 部活少女×クインビー
<モジュテトルカ> M・S・J×CAルカ
<モジュリンルカ> インビジブルリン×フェアリーマカロン トランスミッター×ロミシンルカ ブラックスター×アムール EoEスタイル×シフォンワンピ 陽炎×浴衣ルカ 蘇芳×浴衣ルカ PFSリン×テンプテーション 雨×華 浴衣リン×華 リアクター×森の妖精姫 ソレイユ×ねこみみパーカー トラッドスクール×放課後モード 夢見るパンダ×パジャマパーティルカ メランコリー×ロジカリスト シザーズ×インタビュアルカ アドレサンスプリンセス(蘇芳狐)×クリスマスルカ(2nd フェアリーワンピース(アマツキツネ)×クリスマスルカ(AC ロミシンリン×ナギサ・レプカ 桜月×楓香 ヒマワリ×楓香 胡蝶×十六夜 オレンジこんこん×十六夜 アストレイ×サイレンス アシンメトリーリン×エレガント・バタフライ ココロ×謎の女幹部 アルパーカーR×どうぶつ占いルカ アイヴィーキャッツアイ(パティシエグレーテル)×魔女っ子style
<モジュメイルカ> 大正ロマン×楓香 紅椿×浴衣ルカ 紅葉×鉄道員薔薇 ノエル・ルージュ×えれくとりっく・えんじぇぅルカ ブレイジング×VFスーツ ふわふわコート×ロジカリスト ひつじさんウェア×どうぶつ占いルカ ホイッスル×Cheerfulルカ ストロベリーウィッチ×魔女っ子style
<モジュグミルカ> インビジブルグミ×アムール いーあるふぁんくらぶグミ×黒チャイナ マトリョシカグミ×インタビュアルカ ハッピーシンセサイザグミ×千早ルカ
<モジュレンルカ> 扇舞×鉄道員薔薇 ホーリィランサー×アルティメット・ルカ ラディカルスター×フロイライン 恋するシロクマ×ゆるふわコーデ スターマイン×ハッピーシンセサイザルカ テレカクシパーカー黄色×フローラル
<モジュルカルカ> リンちゃん愛し隊2号×逆さまレインボールカ
(おまけ) 千早式KAIKOと千早ルカ 成田式KAIKOとサイバーネーション
〜リンさん3!で出したの〜 ロミシンリン×ナギサ・レプカ←ドレミファロンドミク アシンメトリーリン×エレガントバタフライ←アルティメットMEIKO リリカルスター×サイバーネーション←ハッピーシンセサイザGUMI
GUMIちゃんモジュ後いーあるふぁんくらぶしかいないからどうしようかなって、思って。CAルカちゃんとのCP良いかもですね、リンは鉄道員金糸雀で。 ミクルカだとホワイトワンピ×森の妖精姫、メイルカだとひつじさんウェア×どうぶつ占いルカですかねとか言ってたくせに!!! ピチカート×アイヴィームーランもノエル・ルージュ×えれくとりっく・えんじぇぅルカも捨てがたいです我儘! めがみっくすで新規モジュ入らなかったのが悔しい。 ロキリンちゃん×どりーみんちゅちゅルカちゃん←ジターバグMEIKOさんとか夢が広がる気がするんですけどどうでしょう。 ミクさん関係はピュアバタフライ×鉄道員薔薇←紫揚羽で一つ。 マジックシェフ(trickandtreatリンちゃん)×リクルーター いろは唄リンちゃん×十六夜 アイマスリンちゃん×フレッシュスター ーー
シザーズ×巡音ルカ型インタビュア←GUMI型マトリョシカ、 夢見るパンダ×巡音ルカ型パジャマ←華車、 メランコリー×ロジカリスト←ふわふわコート
アドレサンスリンに擬態する蘇芳狐×2ndのクリスマスルカまたはフェアリーワンピースに擬態してるアマツキツネ×ACのクリスマスルカとか桜月に見初められた楓香ちゃんとその護衛ヒマワリとか華さんの護衛雨と華さんに恋するかむろ浴衣リンちゃん
GUMIちゃんモジュ後いーあるふぁんくらぶとハッピーシンセサイザしかおらんやでな!ミクルカだとホワイトワンピ×森の妖精姫、メイルカだとひつじさんウェア×どうぶつ占いルカですかね
ーー ブラックスター×アムール←GUMI型インビジブル、 EoEスタイル×シフォンワンピース←ホワイト・イヴ、 陽炎×巡音ルカ型浴衣←紅椿
逆さまレインボーリン×ナギサ・レプカとか蘇芳×浴衣ルカとかPFSリン×テンプテーションとかアシンメトリーリン×森の妖精姫とかソレイユ×ねこみみパーカーとかインビジブルリン×フェアリーマカロンとかトランスミッター×ロミシンルカとか胡蝶×紅玉とかスイートマジックリン×リクルーター
モジュカイト受けについて考えてみた
<モジュカイカイ> ホワイトブレザー×クラシック ジーニアス×ギルティ プランス・ブラン×ローザ・ブルー クローバークラブカイト×オンザロック オリジネイター×レクイエム スミレ×時雨 ダイヤモンドダスト×鉄道員空 テレカクシパーカー青×ホリディ ネコサイバー×おサカナつなぎカイト パジャマパーティカイト×PhantomThiefカイト ジェネラル×蒼雪 浴衣カイト×サタン クリスマスカイト(Arcade×クリスマスカイト(2nd 忍者×大江戸ジュリアナイトKAITO 白雪× ローザ・ルーノ× スプラッシュスター×マジェスティックストーン 卑怯ブルー×アイヴィーファントム アルティメット・KAITO×ミステリアス・バタフライ
<モジュレンカイ> トリッカー×クラシック ストレンジダーク×ギルティ イレイザー×ローザ・ブルー パンキッシュ×オンザロック ホワイトエッジ×レクイエム アイスフォグ×時雨 シエル×鉄道員空 逆さまレインボーレン×ホリディ アドレサンスナイト×おサカナつなぎカイト ブルームーン×PhantomThiefカイト 生徒会執行部×蒼雪 レシーバー×サタン パティシエヘンゼル×クリスマスカイト(2nd アシンメトリーレン×ミステリアス・バタフライ ブレイブ・バタフライ×アイヴィーファントム 鶴×大江戸ジュリアナイトKAITO ロキレン× trick and treatレン× スクールウェアレン×キャンパス スクールジャージ×学ランパーカー Cheerfulレン×Cheerfulカイト
<モジュリンカイ> スクールウェアリン×キャンパス フェイカー×学ランパーカー 妄想ガール×Cheerfulカイト
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