ひみつ(ねんへし燭SSS・ワンドロお題)

ふたりだけのひみつのはなし

ないしょ、ないしょ、ないしょのはなしはあのねのね?




ほしがふってきたんだ、とねんが言った。
こいつの話は時たま驚くほどに難解で、俺は首を捻る。
「星・・・?」
「ああ!それはおどろくほどあまく・・・っと」
得意気な顔で言っていた(同じ顔なだけ余計に腹が立つ)ねんが口をつぐんだ。
それからにやりと笑う。
「これはみつとのひみつだった」
「・・・なんだ、それは」
「でかいのはしらんでいい!」
「おいこら待て貴様、ねん!!」
ぱたぱたと駆けるねんを追いかけようとし・・・ふと違和感を感じた。
下を見れば別のねんどろいどがとてとて走っている。
「ねん光?」
「っ!!!」
ひょいとつまみ上げるとばたばた足を揺らすねん光。
手には何か植物だろうか、大事そうに抱えていた。
「どうした?それ」
「〜!!〜!」
じたじた暴れるねん光のそれを取ろうとすれば嫌々と首を振る。
仕方がないので下ろしてやれば怒った表情でそれから口の前に指を一本突きだした。
静かに、という意味かと思えば植物を抱えながら俺を指差し、小さい、という動作をしてから再度指を一本口元に持っていく。
それからその指を小指に変えもう一方の片小指に絡ませた。
「ねんと秘密の約束をした、か・・・?」
そう言えばへにょりと笑う。
どうやら正解だったらしい。
ねんも、ねん光と秘密の共有か。
まあ微笑ましいな、と思う。
何故なら。
「・・・ん、ぅ」
珍しく仮眠中の光忠の枕元に金平糖やら鈴蘭が置いてあるのだから。



(たのしいたのしいふたりのひみつ

あまいほしとおとのなるはなをだいすきなあのひとにおくりましょう


ないしょ、ないしょ、ないしょのはなしはあのねのね?)

奇病へし燭安清 夜の肝試し編

奇病へし燭の流れを組む話。大丈夫そうならどうぞ。

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「長谷部、長谷部、長谷部ー!」
バタバタと響く足音の後、突如として病室の戸が開けられる。
そこに立っていたのはお隣さんの加州清光くんと大和守安定くんだ。
二人とも僕らより年下で、僕らと同じような病気にかかっている。
清光くんは涙宝病、安定くんは指宝病だったかな。
「なんだ、五月蝿い、加州。大体お前年上を呼び捨てにするなと何度言えば」
嫌な顔をしていう長谷部くんのベッドに勢い良く清光くんが飛び乗った。
それから。
「肝試し、やろ!」
「は…?」
突拍子もないそれに長谷部くんが毒気を抜かれたように首をかしげる。
でもそれは僕だって同じだった。
肝試し?なんで今?
「清光、二人に迷惑かけないの」
「安定」
はあ、という声と共に安定くんが僕のベッドの縁に腰かけた。
「お前が言い出したんじゃん!!丑三つ時、隔離病棟と一般病棟の間にもう一つの扉が出来るって!!」
「…はい?」
キッと睨む清光君の言葉に長谷部君がまた首をかしげる。
…えっと。
それから聞いた話をまとめるに、安定君が持ってきたそれは確信もない噂話のようなんだけど、その発信源が薬剤師の一期さんらしくて否定も出来ず、挙句、「お前怖いの?」「はあ?!怖くないし!」「じゃあ確かめよう」、ということになったらしい。
確かに看護師の鶴丸さんや院長の宗近さんならともかくあの一期さんだ、信じてしまっても当然かもしれない、かな?
僕たちが巻き込まれたのはたぶん…味方が欲しかったからだと思う。
「…くだらん」
「いいじゃない、僕らも朝も昼も夜もないんだし」
大きなため息を吐き出す長谷部君に僕はくすくすと笑って見せた。
「お前なぁ」
「あ、もしかして長谷部も怖いの?!」
「…あ?」
ぱあ、と清光君が呆れた表情の長谷部君に言う。
…あ、地雷踏んだかも。
「…いいだろう…ビビッて逃げ出すなよ、加州、大和守…それと、長船…!」
悪い顔をした長谷部君が僕らを見る。
…ああ、やっぱり僕も巻き込まれるんだね…。
大丈夫かなあ…。



そして、丑三つ時。
「…待て、何故俺が先頭なんだ」
むすっとした長谷部君が僕を振り仰ぐ。
「だって二人に先頭行かすの可哀想でしょ」
「お前が先頭行けばいいだろうが!」
「長谷部君が言い出したんでしょ!」
「言い出したのは俺じゃない!」
「ま、まーまーー!!」
言い争う僕と長谷部君を安定君が止める。
その後ろでは清光君が心配そうに見上げていて。
仕方なく僕らは口論をやめた。
「い、行くぞ」
長谷部君が足を踏み出す。
慌ててその服の後ろをひっつかんだ。
どうして夜の病院ってこんなに怖いんだろう…。
歩いている床が軋んだ。
昼間はあんなに明るいのに窓からは光が一筋も入らない。
頼りになるのは長谷部君の持つ懐中電灯の光だけだ。
「…なんか、出そう、だよね…」
「…そういうこと言うな、ばかっ!」
辺りを見回しながら僕の服の裾をつかみつつ小さく呟く安定君にその後ろの清光君が怯えたように声を荒げる。
4人でくっつきあいながら進むその姿はきっと第三者が見れば微笑ましいものなんだろうけど、当の僕らはそれどころじゃなかった。
「…ね、え。何か音が聞こえない…?」
「おい、長船!」
「光忠さん?!!」
「…長船さんまで何っ、言い出して…っ」
何か聞こえた気がして恐々と振り返る僕に他の三人も足を止めてそぅっと振り返った。
光の先には何もいない、耳を澄ましても何も聞こえなくて、ほうっと胸をなでおろしたその時。
ギッギッ、と音が響き、黒い影が…。
「ひっ…あっ…」
「逃げよ…っ!早く!!」
「ま、待って、やだぁ…!」
「う…っ、うわぁああっ!!!」
ぬぅっと伸びてきた腕に僕らは絶叫を上げ、一目散に駆け出した。


「お前らホントいい加減にしろよ!」
病室に日本号先生の声が響く。
いつもは飄々としてる日本号先生の目が怖い。
あの後、伸びてきた腕に引っ掴まれ、僕らは病室に押し込められた。
腕組をして見下ろしているのは長谷部君の主治医、日本号先生だ(ちなみに当直だったらしい)
僕らは全員正座でそっとかれを見上げている。
ど、どうしよう。
安定君もおろおろしてるし清光君も涙目だし…。
僕だって怖いけど…でもここで怯んじゃ…!
「み、皆は悪くないよ?!」
バッと顔を上げる僕に隣の長谷部君が違う!と声を上げた。
「長船が悪いなら俺も同罪だ!」
「は、長谷部君…」
顔を上げてしっかり言う長谷部君に思わずきゅんとする。
本当に、格好良いなぁ。
…ふわり、花びらが舞う。
ああ、いけない、怒られてるのに。
「…僕が噂持ってきたんだ」
安定君がしゅんとする。
別に安定君が悪いわけじゃないのに。
慌てて僕が立ち上がって慰める。
長谷部君が日本号先生を睨んだ。
自分の主治医なのにホント長谷部君は日本号先生のこと嫌いだなぁ。
…と、ひっく、と隣でしゃくりあげる声が聞こえる。
「…お、おれがぁ、俺がやろうって言ったー!」
うわぁあん!と泣き出す清光君。
「清光、泣くなよ。宝石出てくるよ」
「…ふぇ、だって、だってぇ…」
ぐすぐすと鼻をすする清光君の目からはまだ宝石は零れ落ちてない。
「大丈夫、僕もいるだろ?」
「…う、ん」
優しい安定君の声にぽろりと小さな蒼い宝石が転がった。
「…あのなぁ」
はあ、と日本号先生の声が響く。
ぴし、と空気が固まった。
「お前らが悪いんだろうが!!なんで俺が悪いみたいになってる!!大体光忠!お前がついていながらだなあ…!」
「ご、ごめんなさい!」
突然怒鳴られて僕はびくんっと体を強張らせる。
「長船は悪くないと言ってるだろう!大人げないぞ、日本号!」
「そうですよ、日本号先生!」
「日本号先生、怒らないでぇええ!!長船さんはわるくないからぁあ!!」
「…みんな…」
「だから、論点のすり替えをだなぁ…!」
ぎゃーぎゃーと声が響く、午前4時の病室。
朝は、もうすぐ。

衣替え(へし燭SSS・ワンドロお題)*リアルへし燭

冬は嫌いだ。
寒いし何が良いのかわからない。
まあ夏が良いとも一概には言えんが。

「・・・さて、どうするか」
一人暮らしのワンルーム、俺は数段の衣装ケースを前に腕を組んでいた。
箱の中身は夏用の服、周りに散らばるのは冬着ていた服だ。
実家に送っても良いがそれはそれで・・・。
・・・あ。
俺はスマフォを取り出し、ある人物へとlineメールを打った。



「こんばんは、長谷部先生」
「悪いな、呼び出して」
「いえ」
にこりと笑うのは前に同じ学年を見ていた長船先生だった。
2つ下の青年で、彼の職場が代わったのを切っ掛けに付き合っている。
「もう衣替えの季節ですしね」
「長船くんは?もうやったのか」
「うちは実家なんで」
「そういえばそうだったな」
ふわりと笑う長船先生に俺も笑った。
「あ」
「あ?」
小さな声に、どうしたのかと振り向こうとした瞬間。
「彼パーカー?」
長船先生が落ちていたそれを拾い、にこりと笑ってきて見せる。
・・・素でやってるんだろうか。
袖が少し余るのが何とも言えな・・・じゃなくて!
「・・・長船くん、昔からそういうところあるよな」
「え?」
きょとんとする彼に何でもないと返し、作業に入る。
「そういえば、仕事の時は何着てるんだ」
「もっぱらTシャツとハーパンですかね」
「は?」
「え?」
俺の反応に意外そうな表情をするが…そりゃあこっちとてそんな反応にもなるだろう!
「危ないからやめろ?」
「危ない・・・?」
「誰が見てるか分からん」
「え、でも去年も履きましたよ?」
「去年は俺がいただろう」
自分が見ていないところというのが嫌だと告げれば長船先生はくすくすと笑う。
「僕の足なんて気にするの、長谷部先生だけですよ」
「俺みたいなのが山ほどいたらどうする」
「それは・・・職場の治安を疑いますね?」
無邪気にわらう、涼しい格好をした無防備な彼は。
理性を無くしてしまいそうなそれ。


今だけは冬でも良かったかもしれないと思わず天を仰いだ。

リクエスト6/長谷部が光忠を結腸責めする話(へし燭R-18

リクエスト5/中3光忠ちゃんその後の話(モブ燭R-18

人間には勝ち組と負け組があるんだという。
周りから見れば負け組確定だったぼくだけれど…。
今は紛れもなく、【勝ち組】だ。


「ねえ!」
ふわふわと可愛い声がする。
応えずにいれば、ひょこりと彼が顔を覗かせた。
「もう、呼んでるのに」
「ごめんごめん。なあに?光忠クン」
ふくっと頬を膨らませる彼…長船光忠クンは数か月前にクスリを使って僕と【恋仲】になり、今は一緒に暮らしている、言うなればぼくの恋人だ。
光忠クンは中学三年生なんだけど、そうとは思わないくらい無邪気で可愛くて…さっきも白いシーツ被って「花嫁さんみたいでしょう?」なんて笑ってたし…とても可愛い子。
今も、ほら、白いエプロンだけを身に着けてぼくを見ている。
…ま、それはぼくがそうしてくれって「お願い」したからだけど。
「今ね、サンドイッチ作ってたんだ。お昼ご飯。食べるでしょう?」
へにゃんって彼が笑う。
中三とは思えないくらい光忠クンは料理が上手くて、今も…。
「君、店のサンドイッチは嫌いなのにね」
「…ん?」
笑いながら光忠クンが言う。
そんなこと、言ったっけ?
確かにサンドイッチは好きだけど、そもそもぼくは光忠クンのサンドイッチなんて…。
「ん?って。君が言ったんじゃないか。店のサンドイッチはパサパサしててやだって。そのくせ僕が作ると美味しいって言ってくれたよね。ふふ、懐かしいなあ。固いプリンと柔らかいプリン、どっちが好きかで揉めてたし、オムライスも…トロトロが好きって…君、が」
…ふっと光忠クンの目から光が消える。
「くぅちゃん、が…トロトロが好きで…ひろくんは、固い方がいいって…ひろ、くん…くぅ、ちゃん……」
ぼんやりと光忠クンがその名を紡いだ。
…まずい。
「…二人は…どこ……?」
「…光忠クン」
ぼんやりしている光忠クンに近付いて耳にそっと囁いた。
「…ぇ、ぅ…?」
「キミが好きなのは誰?」
「……。…きみ、だよ……」
にこり、と壊れた目で光忠クンが笑む。
そんな光忠クンを抱き上げて台所に連れて行った。
今まさに料理をしていたのか、ゆで卵がいくつも置いてある。
「んぁ…??にゃ、に…ひぅん?!!」
「光忠クン、ぼくはね」
くすくす笑いながらある言葉を囁いた。
ああ、そっかあと光忠クンはほっとしたように笑う。
良かった、いつも通りの光忠クンだ。
「…ね、いいだろ?」
「…だめ…だよ、んぁ、ひゃぅうっ!」
はむはむと耳朶をはみながらアナルを弄ると可愛らしい声で啼いた。
光忠クンは可愛いんだ…とても。
「ふにゃぁああああ?!!!ぁ、あぅ、きゃぅうううっ!」
いつもアナルに埋め込んでいるバイブを急に動かすと光忠クンは足をガクガクさせながら崩れ落ちた。
それを支えながらくちくちと亀頭を弄ればトロントロンに顔を蕩けさせて喘ぐ。
「ひぅうん!!ぁ、あああっ!」
「可愛いね、光忠クン」
耳元で囁きながらぼくはバイブを引き抜いた。
ひくんひくんとアナルはぼくを受け入れたいと収縮する。
…ふふ、可愛いなぁ。
すぐにでも埋め込みたいけど…そうだな。
二人を思い出した…罰を与えなきゃ。
でも光忠クンにとってはご褒美かな?
「りゃめ、耳元で囁かにゃぃ、れぇ…!!ふぁああっ!」
「もうこんなにしてるのに?」
笑いながら僕は耳をはみ、普段の調教の成果か、あれだけでトロトロになった熱いアナルに…ゆで卵を一つ埋め込む。
「きゃぅ!!ふにゃあ…!りゃめ、らよぅ…!たまご、にゃんれぇ…!!」
「可愛い…光忠クン」
二つ三つと卵を埋め込み、高い声でひゃんひゃんと喘ぐ光忠クンの耳朶を舐め上げた。
先走りを零すそれをいつものようにリボンで縛り、ぽってりと膨れたお腹を擦る。
ぴくん、と足先を震わせ、熱い息を漏らす光忠クン。
もう堪らなくなっているんだろう。
二人の事なんて…忘れて。
(早く忘れてしまえばいい、あんな男たちのことなんて。

長谷部国重と、相州廣光のことなんて。

キミにはボクしかいないんだから)

「…ねがぃ、もう…入れて。みちゅのおまんこに種付けしれぇ…!!」
「…良い子」

ぼくは笑う。
くすくす嗤う。
ぼくだけしか見ていない彼に。
「ぁ、あああああ!!!!」
甲高い嬌声を聞きながら、ぼくは幸福に浸って、いた。

(なんて素晴らしき、美しい世界!)

リクエスト4/長谷部がショタ光忠に手を出す話(へし燭R-15

リクエスト3/モデル長谷部と美大生光忠のほのぼのした話(へし燭

リクエスト2/長谷部がうさみつを躾と称して謝罪せっくすする話(へし燭R-18

リクエスト1/20代後半の長谷部が親の勝手な事情で定められた許婚の10代幼妻光忠と暮らす話(へし燭♀R15)

あまい/にがい(ねんへし燭SSS・ワンドロお題)

みつはあまい
そう、ねんが言い出すから何かと思った。
「・・・蜂蜜は、甘いものだろう」
「はちみつじゃない、みつだ」
「はぁ?」
噛み合わない会話に俺は首をかしげる。
何を言っているのやら。
時々こいつがよく分からなくなる。
「〜!」
「!みつ!」
何処へ行っていたのか、ねん光が駆けてきてねんに抱きついた。
ねんも嬉しそうに抱き締めている。
微笑ましい光景・・・そう思った矢先。
「?!」
やおら手を取り、手袋を外したかと思えば、ぱくり、とねんがねん光の手を食べた。
「お前、何して・・・?!」
「・・・にがい」
焦る俺とは裏腹にねんが顔をしかめる。
いやいや、顔をしかめたいのはこちらの方だ。
頭が痛い。
そんな俺をよそにねんは手を口から出し、ねん光に不満そうな顔を向けた。
「みつ、おまえ、なにかかくしてるな?」
「??」
「とぼけてもむだだ。おまえはいつもあまい。にがいときはなにかをかくしてる」
「!・・・〜!」
ねんの追及にねん光はぱたぱたと手を振る。
それから慌てたように外へ飛び出した。
「まて!」
「・・・え?何?ねんへしくんがどうしたんだい?」
それを追いかけようとするねんが聞こえた光忠の声にぴたりと止まる。
「あ、長谷部くんいたの。お帰り」
「ああ。・・・それで?ねん光は何と?」
「それなんだけど」
くすりと笑った光忠が俺のとなりに腰を下ろした。
「料理のね、下準備をしてたんだよ」
「ほう」
「ねんへしくんが遠征でいなくて寂しいからって。帰ってきたねんへしくんに食べてほしかったんだって」
「・・・みつ」
光忠の言葉にねんはまたねん光の手を取る。
「ただいま。みつ。もうさみしくないだろう?」
「!」
「やはりおまえはあまいほうがいい」
笑って、ねんがねん光の指に己のそれを絡めた。
ふわり、漂うそれは甘い甘い空気。
見ているこちらが恥ずかしくなる。

「なんだい、長谷部くん?」
「いや、何も?」
きょと、とする彼の全身が甘いのは俺だけが知っていれば良い話。

(彼が甘いのなぞ、百も承知)

「舐めるのは手だけにしておけよ、ねん」
「・・・長谷部くん、ほっんと最低!」