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汝、人狼成り也?~始まりの朝~(カイコク総受け風味)
その昔、恐ろしい人狼がとある村を襲った。 被害は膨大で、多くのものが命を落としたのだという。 ある者は家族を、ある者は愛した人を、またある者は信頼している仲間を、人狼によって奪われたのだ。 人狼…満月の夜に人間を食べた狼が月光の魔力でその人物に成り済まし、家族や周りの人間を餌食にしていく…忌むべき存在。 人狼の夜は不死身だ。 しかし、昼の間は魔力の加護が弱まり、人狼の弱点である薔薇の毒で倒すことが出来る。 しかし、薔薇の毒は普通の人間も死に至らしめてしまう為、全員に飲ますわけにはいかなかった。 そこで国王は村にあるお触れを出す。
【村に隠れた人狼を見つけ出し、処刑せよ】、と。
集められた人間は全部で11名。 その中に人狼がいると、全員が知っていた。 「怪しいと思しき少年少女から3匹の人狼を見つけ、毒を飲ませて処刑…ね。国も野蛮な手を使わないともう後がないってことかな」 くす、と誰かが笑う。 少年少女はお互いに顔を見合わせていたが、埒が明かない、と一人の少女が立ち上がった。 「いつまでも黙っていては進まない。先だっての司会進行はボクがやろう」 にこり、と少女が笑い周りを見回す。 誰も異論がなさそうなのを確認し、少女は話し出した。 「人狼に対抗するため、国が寄越した役職は5つ、予言者、霊能者、埋毒者、勇者、そして狩人」 ふわふわした白髪の少女が指を折りながら言う。 「人狼は全部で3匹。それを全て倒せば…ボクたち村人の勝利だ」 「でも、人狼側にも協力者がいるって」 「うん、そこなんだよ、少年」 髪に白のメッシュが入った少年に、少女は頷いた。 「人狼を村に引き入れた、狼によく似た狐がいる。まあ、狂信者ってやつだね」 「…一体、何のために」 桃の髪色をした少女が小さく呟く。 それは分からないけど、と白髪の少女が笑った。 「それは人狼に聞いてみるしかないかな。…さて、話し合いに先立って自己紹介をしようじゃないか。その時の仕草や表情は投票の参考にもなるしね」 「…そう言うのは、言い出した者が先にすべきではないか」 黒いマスクの少年が言う。 それにふむ、と頷いてみせた少女が笑みを作った。 「それもそうか。…ボクは路々森ユズ。しがない探求者ってだけの人間だ」 にこりと白髪の少女が笑う。 すると隣に座っていた少年が元気に手を挙げた。 「じゃあ次は俺ですね!俺は入出アカツキ、と言います!俺も人間です。よろしくお願いします!」 無邪気に笑う、髪に白のメッシュが入った少年に、うるせーよアホ、と暴言を吐いたのは隣に座っていた少年である。 「こら、アンヤ!」 もー、と窘めるのはそのまた隣に座っていた青年だ。 目つきが悪い少年とはよく顔が似ていた。 「俺は駆堂シンヤです。それから弟の…」 「…駆堂アンヤ。シン兄もオレも人間だから」 申し訳なさそうに笑む兄と、不機嫌そうに言う弟。 そんな言い方、と困ったようにシンヤは言うものの特別叱ることもないから日常茶飯事なのだろう。 なるほど、兄弟関係は良いらしかった。 「うん、アン坊は分かりやすくて良いな。んじゃあ次」 「…更屋敷カリンよ。私も人間。何か文句ある?」 促すユズに、ふい、とそっぽを向きながら言うのは桃色の髪をした少女である。 強がっているのか、組んだ手が震えていた。 「ええと、伊奈葉ヒミコです。わっ、私は人間です…。あと、あの、こちらの方は逢河マキノさん。あまりおしゃべりはしない人ですけど、人狼なんかじゃないです!」 震える声で言う小さな少女は、椅子に腰掛けうとうとする少年の紹介もする。 「君たちは知り合いなのかにゃ?」 「いっ、いえ!ここに来るまで迷ってたら助けていただいて」 ユズの問いに少女はいくらか和らいだ笑顔で答えた。 「…。…俺は忍霧ザクロ。人間だ」 「忍霧サクラ!私達は双子なの。もちろん私も人間よ、宜しくね」 静かに言うマスクの少年とは正反対ににっこりと笑って言う少女。 双子だというだけあってよく似ているが性格には差があるらしい。 「オレ、赤札チヒロ!人間だ!ぜってー人狼を見つけ出してやる!」 元気に言うのは赤髪の少年だ。 「ほぉう、威勢が良いな」 可笑しそうに笑うユズがちらりとその隣を見る。 「最後だ。君は?」 「…。…俺ァ鬼ヶ崎カイコク。人間だぜ。…宜しくな」 黒髪の少年…青年だろうか…がふわりと微笑む。 「一通り自己紹介も終わったところで…始めようか。命をかけた話し合いってやつをさ」 ユズが、両手を広げる。 こうして、人狼を焙り出す為の…少年少女による話し合いが…始まった。
プレゼントは俺とかいう典型的なあれそれ(レンカイ)
「兄さん、おれ今日誕生日なんだけど」 台所で洗い物をする兄さんにそう言えば、振り返ってきょとんとした。 「?さっき皆でお祝いしたよね?」 「うん、してもらった。ケーキ美味かったよ、今年も」 「ふふ、それは良かった」 おれのそれにニコニコと笑う兄さん。 あー、兄さんの笑顔は世界一可愛いよなぁ…ってそうじゃなくて。 「おれ、そろそろ設定年齢を稼働年が追い抜きそうなんだよ?家族みんなで誕生日も悪くないけどさぁ」 「そんなメタい話しなくても…。そんなこと言ったら俺なんかアラフォーだよ?」 「アラフォーの兄さんもおれは有りだけど」 「レンったら……」 ぐっと力強く言うおれに兄さんがくすくす笑う。 いやでもアラフォーの兄さんとか絶対に格好良いし可愛いじゃん! 「あんまり歳の話するとめーちゃんに怒られちゃう」 「げっ、それは勘弁」 可愛く笑う兄さんに思わず嫌な顔をしてしまった。 メイ姉ぇにうっかり年齢の話をしてしまったマスターが3日間食事抜きだったのは記憶に新しい…藪蛇は無理に出す必要ねぇもんな。 「ってか歳の話は良いんだよ。おれの誕生日!!プレゼント下さい!」 「もー、ちゃんと上げたでしょ?レンもリンみたいにシャンメリーで酔っちゃった?」 おれの渾身のお願いにあっさり言う兄さん。 いたずらっぽく笑う兄さんはめちゃくちゃ可愛いけど、可愛いけど! 「酔うわけないじゃん。つかリンのあれも素だよ。ルカ姉ぇじゃあるまいし」 リンとルカ姉ぇの「ルカたぁあんあたしにルカたんちょうだい!」「私はあげられませんけれど…後で返してくださるなら?」というやり取りを思い出しながら言う。 珍しくも明らかに酔っ払ったルカ姉ぇが黄色いリボンを髪につけて「私、プレゼントみたいですわね」なんてホント狼ホイホイだと思うんだよな。 ミク姉ぇとメイ姉ぇのその手があったか、って顔が忘れられない。 来年のルカ姉ぇの誕生日は凄い事になりそう…ってルカ姉ぇの話は置いといて。 「ルカも酔ってなかったと思うけどなぁ?」 「いやぁ、あれは明らかに酔ってたじゃん。酔ってもないのにあんな話したリンと二人で風呂には行かないでしょ」 くすくす笑う兄さんにおれは言う。 ルカ姉ぇから貰ったばかりのバラのバスボムを持って嬉々としながら風呂に向かったリンとルカ姉ぇを思い返しながら、そういえば今年俺が兄さんから貰ったのもバスボムだったな、と思い出した。 いつもはヘッドフォンとか、日常で使えるやつだから珍しいな、とは思ったんだよな。 「…鈍いよね、レンは」 「…ん?」 小さな声で呟かれるそれを聞きのがすおれじゃない。 待って今なんて? 慌てて貰ったプレゼントをひっくり返す。 黄色と青のバスボムに混じってでてきたのは小さな紙切れ。 中身は……。 「わっ。…やっと気付いた?」 無言で抱きついたおれに兄さんが楽しそうに言った。 マスターはミクと新曲レコーディング、めーちゃんは優亜さん(マスターのお姉さんだ)とPV衣装を作る工房に籠もるんだって、と教えてくれた兄さんがふわりと笑う。 「誕生日おめでとう、レン」 綺麗に微笑む兄さんがくれた、それは。 『俺、KAITOを一日好きにして良い券』 「兄さん、大好きぃい……」 「知ってるよ?」 絞り出すように言うおれに、ちゅ、と触れるだけのキスをしてくれる兄さんは…何より嬉しい、プレゼント、だ。
「…ねぇ、レン。何か当たってるんだけど…」 「当ててんのよぅ…!」 (まだまだプログラム上は思春期な青少年を煽るほうが悪い!)
プレゼントは俺とかいう典型的なあれそれ(ザクカイ)
「そいやァ今日はクリスマスらしいな」 「…クリスマス?」 カイコクのそれにザクロは首を傾げる。 まさか彼の口からそんな話題が出てこようとは思わなかったから驚いたのが半分、この実況に参加させられてからもうそんなに経ったのか、という思いがもう半分だ。 「…忍霧、お前さんクリスマスを知らないなんてこたぁ…」 「そんな訳があるか。…時間が経つのは随分速いものだな、と思っただけだ」 だが、カイコクはそうは思わなかったらしく若干引いた顔をするから呆れた表情でそう一蹴する。 途端にカイコクが、あぁ、と笑った。 今度こそ理解したらしい。 「何故今日がクリスマスだと?」 ザクロが問い掛ければカイコクは嫌そうな顔をして「パカのやつが浮かれてたんでェ」と言う。 カレンダーも季節の移り変わりもないこの島では、うっかりすれば日付感覚を失いそうになるのだが、たまにこうやって自分たちの監視役であるパカが行事を祝うから思い出しもするのだ。 しかしカイコクがこんなに嫌がるのもまた珍しい。 余程鬱陶しかったのだろうか。 だがあまり詳しく聞きたくもなかったから「そうか」というだけに留めた。 藪は無理に突くものではない。 代わりに、「そういえば今日誕生日だった」と告げた。 「誕生日?…誰の」 「俺と…サクラのだが」 きょとんとするカイコクにそう言えばきれいな目を丸くさせる。 己の誕生日などあまり重要視もしていなかったが、カイコクはそうでもなかったようで、ほんの少し困ったような顔をして笑う。 「言ってくれりゃあ…まあどっちみちプレゼントなんて用意は出来ねェが……おめっとさん、忍霧」 柔らかく笑む彼に、ザクロも顔を染めながら「ありがとう」と返した。 普段天邪鬼な彼が素直なのもまた珍しいからだ。 カイコクなりに、恋人は祝ってやろうと言う心遣いなのかもしれない。 「で?何が欲しい?…まさか、プレゼントは貴様、なんて言わねぇだろ??忍霧」 にこっとカイコクが笑った。 誰がそんなセクハラ親父みたいなことを言うのか、と思ったが煽られっぱなしなのも癪である。 「…。…くれないなら自分で用意しても良いよな」 「はぁ??…っ、と…」 小さく呟き、眉を寄せるカイコクを引っ張った。 とす、と己の腕の中に飛び込んできた彼を抱きしめ、ザクロはそっと囁く。 「…愛している、鬼ヶ崎」 「?!!…な、ぁ…?!」 パクパクとカイコクが言葉を失って見上げてきた。 顔を真っ赤に染める年上の恋人が堪らない。 「意外と初な所が可愛らしいな、お前は」 「おし、ぎり」 「ほら、俺に褒められてすぐ顔を真っ赤にさせる。そういうところが俺は好きだ」 するりと頬を撫であげビクついたカイコクの耳元で愛の言葉を囁いた。 「可愛い。好きだ鬼ヶ崎」 「…も、もう勘弁してくんなぁ…」 「そうやって余裕がないところも愛おしいな」 体に触ってお面を取って愛の言葉を囁いて。 そっとキスをしてやれば年相応の素直で蕩け切った可愛い恋人の完成だ。 「忍、霧?」 ぽやりと見上げる彼は何を言われるか無意識に期待しているのだろう。 可愛い、と囁き、ザクロはマスクを外す。 この可愛らしい年上の恋人から貰ったプレゼントは…今まで貰った何よりも一番だと、思った。 (いつも大人だけど素直でも可愛くもない彼の、年相応で素直で可愛らしい姿が見たい)
ポッキーの日ですね!(ザクカイ
鬼ヶ崎、と呼びかけると、きょとんとした表情で振り向いた。 気の抜けた顔に少し笑いながら、ザクロは小さく開いた口にポッキーを一本突っ込む。 「んむ。…甘ぇ…」 口に入れたものを咀嚼し、綺麗な顔を歪めさせるカイコクが不満そうに見上げてきた。 「食べなければ良いだろう」 「口の中に入れてきたのはお前さんだろ?」 むう、と不満げなカイコクから食べかけのポッキーを取り上げ、マスクを外してから己の口に放り込む。 「咥えてくれるだけで良いんだが」 「はぁあ??」 ぽかん、とするカイコクに2本目のポッキーを咥えさせた。 理解できない、といった顔をしたものの小さく溜息を吐き出して指定した通りにポッキーを咥えて、こちらに向けてくる。 何だかんだでカイコクはザクロに甘いのだ。 …甘いものを食べずに済むのなら別に好きにしろ、という事かもしれないが。 「では」 「ん?!!」 カイコクの肩をしっかりと掴み、ザクロは差し出されたそれを食べ進める。 途中逃げそうになる彼の頭を押さえつけた。 「んぐ、んんぅ!!!」 遂にキスする距離まで近付き、勿論そこで止める筈もなく、深く口付ける。 中に残ったポッキーを掻き出しつつ、上顎を擽りながら口内を味わった。 「…ふ、ぁ……は……」 口を離し、ぽやんとするカイコクにザクロは美味かった、と告げる。 「は、ぅ…え……??」 「鬼ヶ崎、次は何味が良い?選ばせてやるが」 普段は振り回す方のカイコクが振り回されるのは可笑しく、また彼が色っぽい表情をするから。 ポッキーの箱を持ち上げ、ザクロはにこりと笑う。 「まだ、沢山あるからな。楽しみにしておけ?」 ザクロのそれにカイコクはようやっと気付いたというようにカレンダーを見た。 その、日付は。
(今日は11月11日!!)
「誰でぇ、忍霧にポッキーゲーム教えたやつぁ!!!」 「あ、流石に入れ知恵だってバレた」
ナナミにーさんに懐柔されるカイさんのナナカイ
ヒミ+カリ×にょカイのほのぼのした話
ユズカイセクハラ話はユズ+アン×にょカイ
アカ+パカ×にょカイのドエロ
にょたカイさんを好き過ぎる高2組がイキ地獄に落とす話(ザク+マキ×カイ♀)エピローグ
「…ほんっとうにすまなかった…!」 地に頭を付けかねない勢いでザクロが謝る。 いつもぼんやりしているマキノも珍しくおろおろしていた。 カイコクはといえばくったりと布団に横たわり、その体中の至る所に二人が咲かせた赤い花が散らばっている。 女性にしてはハスキーな声が今や見るも無残に枯れ果てていた。 さらりと彼女の長い髪が揺れる。 「…ば、か」 「反省している。やりすぎた」 「いや、って…いった、のに」 「…ごめんね、カイコッちゃん」 ブスくれたような声が布団から返ってきて、二人はさんざ言い倒した謝罪を繰り返した。 まさかいつも余裕ぶっているカイコクがあんなにも乱れるなんて。 確かに気持ちよくさせることは目標ではあったもののあまりにもやりすぎである。 「…。おし、ぎり」 「なっ、なんだ?!!何かあったら言ってくれ!」 小さな声にザクロがバッと勢い良く顔を上げた。 「…くず、ゅ…のみてぇ」 「葛湯、葛湯な、分かった!すぐ戻る!」 珍しくもザクロが慌ただしく走って出ていく。 余程反省しているのだろう。 「…カイコッちゃん」 「あい、かわ…は…からだ、ふぃ、てくんな?」 声をかけるマキノに目元を腫らしてカイコクが微笑む。 こくんと頷いたマキノは立ち上がり洗面台に向かった。 それを見送り、カイコクは小さく笑う。 可愛いなぁ、と独りごちて快楽に溺れ疲れた体を布団に沈みこませた。 焦っていた二人は気づいていないのだろう。 怒っている態度を取ったが、本当はあまり怒っていない、ということを。 悟られてしまったら調子に乗るだろうから。 (今はまだ秘密でぇ) 小さく肩を揺らしながら緩慢に襲い来る眠気に、身を任せた。 本当はとても良かったということは…あと少し秘密にしておこう、と可愛らしい笑みを浮かべたカイコクに。 二人が気付くのは…そう遠くない未来。
にょたカイさんを好き過ぎる高2組がイキ地獄に落とす話 エロパート
「…んぅ…はぁ、ぅ……」 ぴちゃぴちゃという水音が響く。 背後から抱きしめたマキノが振り仰ぐカイコクを抱きしめながらキスをしていた。 上顎を舌で擦られ、小さく躰を跳ねさせるカイコクの…着流しをするりと脱がせたのはザクロである。 ふるりと大きな胸が姿を表し、少し頬が赤くなった顔を誤魔化すようにマスクを外した。 前はこれで失神しそうなほど動揺していたな、と少し思う。 元々女性は苦手なザクロだが、カイコクは別であった。 不思議だな、と思う。 こんなにも女性を、カイコクを愛おしいと思えるなんて。 「んやぁ?!はぅ、ぁ…ゃ…!」 可愛らしい嬌声が降ってきてザクロは舌で胸を愛撫しながら彼女たちを窺い見た。 躰を震わせるカイコクの胸を、マキノは手で愛撫している。 そんなマキノから口を離し、漏れる悲鳴を必死に手で抑えながらカイコクは2種類の快楽に耐えていた。 「カイコッちゃん。抑えちゃ…だめだよ」 「そうだぞ、鬼ヶ崎。俺達は気持ちよくしたいんだからな」 口々にそう言って、ザクロがカイコクの右手を、マキノがカイコクの左手をぎゅっと握る。 「ん、ぅ…!そ、んな…ひゃっ?!」 困ったように眉を寄せるカイコクが急に可愛らしい声を上げた。 やわやわと羽のような愛撫から一転、二人の動きが一層激しいものになったからである。 「んんんっ…!そ、れ…や…っ!」 「それ、とは?」 「…どっち?」 弱々し気に首を振るカイコクに、ザクロがカイコクの片方の乳首を甘噛みしながら、マキノがもう片方を指で弾きながら聞いた。 それに、はぁっと熱い息を漏らし、「…りょ、ほ……」とカイコクが答える。 「嫌なのか?こんなに良さそうなのに」 「…気持ち良く、ない?」 きょとんとザクロとマキノが聞いた。 顔を紅くさせるカイコクが可愛くて二人はそっと囁く。 「…鬼ヶ崎」 「…カイコッちゃん…」 「~っ!」 ふる、と躰を震わせ、頬を真っ赤にしていたカイコクが我慢の限界!というように腕を突っ張った。 「やっぱりやめる!」 唐突に叫ばれ、ザクロはぽかんとする。 「や、やめる、とは…?」 「今日の、その、えっち…はもう、しねぇって言ってんだ!」 「…は…はぁ…?!」 カイコクが叫んだ言葉はあんまりにあんまりなそれだった。 男子高校生にここまできて、待て、を強いるのは酷ではなかろうか。 「なんで、そんな」 「元々俺は無理だって言った筈だぜ。…んっ、離してくんな、逢河」 呆然とするザクロにカイコクはそう言い、驚いた表情のマキノを振り払おうとする。 だがもちろんそれは許さなかった。 「…カイコッちゃん、理由…は…?」 「無理だと思うから。それ以上でもそれ以下でもねぇよ」 紡がれる言葉はあまりにあっさりしていて。 「…。…あのな、鬼ヶ崎。俺…路々森に言われて勉強したんだ」 「ん、ぇ…?路々、さん…?」 ぽやん、と反芻するカイコクに、ザクロはそうだと答える。 「勉強が足りないからだとか、自分の身体だけで補えないなら道具に頼るのもありだとか…一人なら無理なことも二人なら何とかなるとか、そう言われたから」 「…は、ぅ…ぃ、え…??」 「好きな人を心も身体も蕩けさせたいと思うのは間違っているか?」 じぃっと見つめれば、混乱しきった表情のカイコクが恥ずかしそうに目を背けた。 「…や、さしく…して、くんな……?」 それでも折れてくれたカイコクにザクロはホッとして頬に口付ける。 「大丈夫。優しくする」 「…ん…。逢河、は?」 「…優しく、するよ」 ザクロとは反対側の頬にキスを落とすマキノに彼女は漸く安堵の笑みを浮かべた。 それを、可愛いな、と思う。 する、と下半身に手を滑らせて白い太ももを触りながら下着を脱がせた。 「…?!」 「マキノくん」 「…分かった」 片足は肩に担ぎ上げ、もう片足はマキノが支える。 がばりと開けられた足の中心部からは堪えきれない愛液が滲んでいた。 「…鬼ヶ崎も期待してくれていたんだな」 「~っ!ばかっ!なんでお前さんはそういう…!ひゃぅ?!」 文句を言いかけるカイコクが甲高い声を上げる。 ちゅう、と愛液を舐めたからだろう。 「…カイコッちゃん」 「ん、んぅ?!はぅ、んー!!!」 チロチロと淫芽を愛撫するザクロを見ながら、マキノがカイコクにキスをした。 深いそれのようで、上からも下からもぴちゃぴちゃという水音が響く。 びく、びく、とカイコクの躰が不自然に跳ねた。 「…鬼ヶ崎」 「…ふぇ?…ぃやっ、なにっ、や、ぁ、ぁああっ?!」 そっと囁き、ザクロは…小さな電マを硬くなった淫芽に押し付ける。 その途端、彼女は爪先に力を込め、絶頂を迎える。 「…は、ぅ…ぇ…??」 カイコクも何がなんだか、と言った表情で余韻に浸っているが…ザクロは責める手を休めなかった。 「ゃ、やぁだっ!?お、しぎり…とめっ、て…とめて、くんなぁっ!!」 「駄目だ」 「なんで…?!ひ、ぅう!」 ひゅ、っと息を漏らすカイコクの膣にそっと指を埋め込ませる。 くにゅりとナカで指を折り曲げ、擦り上げた。 と、マキノの手がザクロの持っている電マを取り上げる。 これ幸いとそのままそれを預け、ザクロは膣のナカを解す事に専念した。 Gスポットを擦り上げ、二本三本と指を増やしていく。 「はぅ、ぅぁあっ!!!」 肩に乗った足に力が籠った。 カイコクはイくとき、躰を丸めたがる。 あまり性に奔放ではないと聞くが…果たしてどうなのだろうか。 荒い息を吐き出すカイコクから指を引き抜く。 いつもならもっと性急に己を埋め込むのだが…今回は我慢だ。 なんせ今回の目標はカイコクを気持ち良くさせる事、なのだから。 「鬼ヶ崎」 名前を読んでやり、ぼんやりとこちらを見るカイコクに…ひたりとローションを塗りたくったバイブを押し付けた。 「ひっ?!い、ゃだ…なに…?!!」 「大丈夫、大丈夫だから」 「やだ、ぁあ、ぅううーっ!!!」 首を振り、長い髪をさらさらと散らすカイコクのナカにバイブをぐっと埋め込む。 「全部入ったぞ、鬼ヶ崎。苦しくないか?大丈夫だろうか?」 こつりと当たる感覚に、ザクロは一旦カイコクにそう聞いてやった。 だがカイコクはふるふると首を振るばかりで。 「…こわ、こわぃ…っ!」 「何が怖いんだ。言ってみろ鬼ヶ崎」 珍しく弱気な彼女のそれにザクロはそっと頬に手を寄せる。 マキノが心配そうに手を止めた。 「…カイコッちゃん」 「…。…おし、ぎりのじゃない…っ、あいっ、かわの手、じゃない…っ」 ぐず、と涙混じりの声で紡がれるそれに、二人は顔を見合わせて小さく笑う。 まったくこの年上の恋人は存外可愛い事を言ってくれる、と。 「大丈夫だ、俺はここにいるだろう?」 「…ん…」 「…僕も、いるよ」 二人でカイコクを落ち着かせるように言葉をかける。 徐々に恐怖も和らいできたのか、ふるりと躰を震わせた。 「動かすぞ」 「ひゃぅっ?!や、やぁあうっ!!は、ぅ、ぅううっ!!」 スイッチを入れた途端、びくんっ!!とカイコクの躰が大きく跳ねる。 間髪入れず、バイブを掴み、前後で動かした。 「まっれ、いま、いっひゃ…っ!!」 「まだイケるな?鬼ヶ崎」 「も、むりぃ…!むり、らから…おし、おしぎりぃ…!!ん、ふ…ぅううっ!」 怯えたように首を振るカイコクに口付ける。 何度責め立てただろう、6回目の絶頂を迎える彼女が、息絶え絶えの様子でザクロの袖をくいと引いた。 「も、入れて…くんな…?」 「そうしてやりたいのは山々なんだが」 赤い顔で誘うカイコクに困ったように言い、ザクロはぐっとカイコクを引き起こす。 「ふぇ?!」 ザクロの上でぱちくりとカイコクが目を瞬かせた。 それはそうだろう、いきなり体位が変わったのだから。 「…次は僕だよ、カイコッちゃん」 四つん這いになった背中をぎゅっと抱きしめながらマキノが囁く。 「あ、逢河?!ふ…っ!」 顎を擽られ、カイコクがかくんっ、と落ちた。 それを支えてやりながら、ザクロは入れ墨に口付ける。 「んんっ…!そこ、や…っ!」 「相変わらずここが弱いな、鬼ヶ崎」 「誰のせい…!ん、ふ……」 文句を言いかけるカイコクの口を、ザクロはうるさいと言わんばかりに塞いでやった。 チロチロと唇を舐め、苦しさに薄く開いてきた所に舌をねじ込む。 「ふ、ぅん…ふぁ、あ…ぁ」 歯の裏側と上顎を舌で擽ってやれば途端に縋りついてきた。 「んんぅ?!にゃ、に…?!」 舌足らずなそれでカイコクが振り向こうとする、その先で。 マキノがくにくにと菊門を解そうとしていた。 「?!!な、に…嫌だっ!!そんな、とこ汚ねぇ…ぅうう!」 「大丈夫、カイコッちゃんは何処も綺麗、だから」 「~っ!嫌だ、無理、入らない…からぁ…!」 幼子のようにやだやだと首を振るカイコクの長い髪に、ザクロは手を伸ばす。 「仕方がないだろう。解さないと二人でお前を気持ち良くしてやれないんだから」 「…ぅ、え…?」 撫でてやりながらそう言うザクロに、カイコクがきょとんとした。 「?言っただろう。二人で、鬼ヶ崎を気持ち良くする、と」 「…言った、が……」 「二人で愛するにはこうしか方法がないんだ。分かってくれ」 「…もっと、他にあっただろ……ふぁあっ?!」 声を荒げかけたカイコクが甲高い声を上げる。 マキノの指が、善い所に当たったらしい。 「…ここ?」 「ぅうっ、はぅ…っ!」 びくっと躰を跳ねさせ、軽くイッた様子を見せるカイコクの首筋をするすると撫でてやった。 「ひっ…おしぎりぃ、それ、やぁ…!」 「力が抜けるかと思ったんだが」 怯えた顔で首を振るから、ザクロはその手を止める。 ホッとした表情をするカイコクに、ザクロは放置されていた小さな電マを取り上げスイッチを入れてから触れさせた。 「んんぅ?!ひゃ、ぁ…!」 可愛らしい声を上げるカイコクは、ぎゅぅうとザクロにしがみついて来る。 マキノの指は三本になっており、意外と入るものなんだなとザクロはぼんやり思った。 「これなら…入る、かな」 「んんんっ!はぁ、ぅ…」 ちゅぽんと指を引き抜き、マキノが何か手にしながらそう言う。 快楽に浸っているカイコクのそこに…ローションをたっぷり付けたアナルバイブを押し付けた。 「ひゃぁぅ?!まっ、まってぇ…?!ふぁあっ!」ストップをかける以前に細身のバイブはするすると彼女のナカに収まる。 「…キツ…」 だが、カイコクは恐らく今まで感じたことのない異物感にポロポロと涙を零した。 それを舐め取ってやり、電マを持っていない方の手で膣に埋め込みっぱなしだったバイブを持つ。 「こっちも動かしてやろうか?」 「…スイッチ…」 「は、ふ…?!ひぅううっ!!!や、ぁあっ!!」 ザクロがバイブを動かしたのと、マキノがアナルバイブのスイッチを入れたのは同時で。 高い声でカイコクは何度めか分からない絶頂を迎えた。 ひゅっとカイコクの喉が鳴る音が聞こえる。 二人がずるりとバイブをそれぞれ引き抜いたのはそれから30分ほど経ってからで、その時にはもう三人とも色々限界が来ていた。 「鬼ヶ崎…っ!」 「…カイコッちゃん」 「ふぁ、ぁあああっ!」 普段はこんな声は出さないカイコクが、それぞれの穴に埋め込まれ、ビクビクと躰を震わせながら喘いでいる。 激しく揺さぶりたいのを我慢していれば、マキノがカイコクの腰を掴んだ。 「ぅあっ、あ、あああっ!!」 喉を反らして喘ぐカイコクの、髪がさらさらと揺れる。 ちゅ、と喉に跡を着け気を紛らわそうとするが、相互的に擦られる己にもはや限界は近かった。 「くっ、出る!」 「…ぼ、くも…!」 「ひゃぁあっ!…ぁ、っぃ……」 ビクビク、とカイコクのナカに精を吐き出す。 カイコクもイッたようで、かくんと崩れ落ちそうになるその肩を抱き留めぐいと引っ張ったのは…マキノだった。 「ぃうう?!ふ、かぃ…!」 再び最初の状態に戻らされ、マキノの上に座り込んだカイコクは、深く体重がかかったことでより深いところに当たるそれに首を振る。 「…鬼ヶ崎」 そんなカイコクの頬に、ザクロが手を添えた。 埋め込んだままだった己を引き抜きかけ、パチュンと奥まで埋め込んだ。 「ふぁあっ?!」 「俺も、動いて良いか?」 はぁ、と荒い息でカイコクに問う。 返事はなかったがもう構っていられなかった。 無我夢中で腰を振り、躰の至る所に跡を残す。 ぎゅぅうっと膣が痙攣し、彼女がイッたんだな、と思った時には再度ザクロは精を吐き出していた。 だが、若い体は収まることを知らず、それはマキノも同じようで。 ポジションを入れ替わり立ち代り、カイコクの躰を貪り尽くす。 もう無理だと泣きじゃくるカイコクの手を握り口づけをして…何度絶頂に導いたか。 ふと気づいた時には布団も自分たちの身体も彼女の身体もドロドロだった。 「…ぁ、ぅ…」 そっと引き抜けばどぷりと二人が出した精が溢れ出て来る。 流石にやりすぎたか、と一瞬、ほんの一瞬ザクロの手がカイコクの淫芽に触れた…その時だった。 「~っ!!!ぁあああああっ!!!」 「…へ?」 「…?!」 普段からは考えられないような嬌声を上げ、カイコクはぷしゅぷしゅと透明な液体を勢い良く溢れさせる。 …まさか、これは。 『いいかい、青少年たち。カイさんに潮吹きだけはさせてやるなよ?…あ~…可哀相だからね』 数日前に聞いた、ユズの言葉が思い返された。 カイコクはといえばひくひくと躰を引きつらせ、くったりと意識を飛ばしている。 「…って、鬼ヶ崎?鬼ヶ崎?!」 「大丈夫?カイコッちゃん…」 二人が声をかけても起きる気配はなく、初めてやりすぎた!と我に返った。 見渡してみれば部屋の状態も散々たる様子で。 呆然とする二人がさあっと顔を青褪めさせ、カイコクが目を覚ますまで必死になって片付け始めるまで…後少し、だ。
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