お誕生日会議 サイド
何だか冬弥が嬉しそうだなぁとは思っていたし、彰人が歌以外で忙しそうだなぁとも思っていた。
「…っと、やっほー!草薙さん!」
「…白石さん」
声を掛ければふわふわした草色の髪を舞わせた寧々が振り返ってくれる。
「天馬先輩と神代先輩、相変わらず?」
「まぁね。…今年は何をやりだすつもりかな…」
くすくすと寧々が笑った。
そっかぁ、と笑って杏は隣に並ぶ。
「あっれぇ、珍しい組み合わせじゃん!」
明るい声にそちらを見れば瑞希が手を振っていた。
「何してんの?二人で」
「んー?お誕生日会議を見守ってる?」
「んん??」
ね、と寧々に笑いかければ瑞希は不思議そうに首を傾げる。
こちらに来て同じように教室を覗き、あー、と笑った。
「いやぁ、冬弥くん愛されてるよねぇ」
「でしょー?」
「…なんで白石さんが得意げなの……」
瑞希のそれに、えへん、と胸を張る杏に寧々が小さく肩を揺らす。
あまり邪魔をするものでもないとその場を離れようと教室に背を向けた。
二人も同じように思ったようで杏に着いてくる。
「今年は上手く行くと良いよね」
「前はケーキが3つ揃ったんだっけ?仲良しー」
「…それ、東雲くんが聞いたら怒らない…?」
「あー…彰人は怒るより嫌がりそう……」
「あははっ!確かに!!」
3人で笑っていれば通り過ぎかけた教室に噂の人を見つけ、杏はおぉい、と手を振った。
「とーや!!」
「…白石。暁山に草薙も。…珍しい組み合わせだな」
「そんな事ないよー?草薙さんとは前に一緒にセッションしたことあるんだから、ね!」
「え、う、うん」
「まっって、ボクが知らないんだけど、その話!!」
わぁわぁと話していれば冬弥は小さく笑う。
楽しそうだな、なんて笑みを浮かべる彼に杏は「冬弥だって楽しそうじゃん」と言った。
「…そう、だろうか?」
「楽しそう、というか…わくわくしてる顔してるよね」
「うんうん!弟くんたちも用意しがいがあるよねぇ」
首を傾げる冬弥に寧々と瑞希が言う。
「今年も白熱してるもんね、お誕生日会議」
「ああ…。去年は呼ばれたんだがやはりそれはプライドが許さないと」
「へぇ。それは弟くんが?」
「いや。…全員だ」
くす、と笑う冬弥に三人は目を見合わせた。
「彰人はともかく…天馬先輩も神代先輩もそんなこというのはちょっと意外かも」
「そうだろうか?司先輩も神代先輩も人を喜ばせることに関してはプロだろう。あまり観客に裏側を見せたがらない気はするが」
「…あー…言われてみればそうかもね」
「確かに…!そういう演出ならまだしも」
冬弥のそれに三人とも納得する。
それから瑞希が悪い顔をした。
「いやぁ…冬弥くん、愛されてるねぇ」
「…。…そうだな」
ふわ、と冬弥が笑う。
愛されてる自覚がある、彼の顔に杏も瑞希も寧々も笑うしかなかった。
なるほど犬も食わないとはこういう事をいうらしい。
お誕生日会議の裏側で。
主役はとても幸せそう!
(ごちそうさま、なんて心の中で手を合わせたのだった)
「おい、冬弥。待たせ…なんでお前らが」
「おや、珍しい組み合わせだ」
「おお!三人とも、一緒にお祝いするか?」
「「「遠慮しときまーす」」」
司冬ワンライ・Wバースデー/両手いっぱいの
5月は誕生日が多い。
こないだは自分の誕生日だったし(1週前は妹である咲希の誕生日だった)、25日は……。
「そろそろ誕生日だな、冬弥!」
「…そうですね」
ふわりと彼が笑う。
良い笑顔をするようになった冬弥を、司は眩しくなって目を細めた。
代わりに、今年は何がほしい?なんて聞いてみる。
「…俺は、その……司先輩が下さるものなら、どんなものでも嬉しいです」
「…冬弥……!」
嬉しい言葉に司は胸がいっぱいになった。
可愛い事を言ってくれる彼に心を込めたものを贈りたいのに…何も思いつかない。
何とも歯痒かった。
「司先輩は、俺から何が欲しいですか?」
「そうさなぁ。オレも、冬弥から貰うものなら何でも…。…あ」
こてりと首を傾げる冬弥に、司は笑みを浮かべる。
司先輩?と言いかけた彼に…ぎゅっと抱き着いた。
「?!え、ええと…」
「両手いっぱいのオレをやる!だから、両手いっぱいの冬弥をオレにくれ!!」
「…!…はい。俺で、良ければ」
嬉しそうな声と、そっと回される腕。
その幸せな温もりに司も嬉しくなってぎゅう、と抱きしめた。
何たって今日は二人の誕生日の中間地点。
真ん中Wバースデー!!
「おにーちゃーん!とーやくーん!!…っと、お邪魔でしたかなー?」
「咲希さん?!!」
「おお、咲希!今は冬弥からプレゼントを貰い、プレゼントを与えていたところだぞ!」
セカイの衣装バグが起こりまして
セカイにはバグがある…らしい。
想いの持ち主の体調不良だったり、音楽機器の不調だったり、その辺は曖昧だ。
だが、唐突に、意図せずに起こる。
それは、ほら、今回だって。
「なん…だこれ」
セカイの衣装室に見たこともない服が増えた。
これは、騎士、だろうか?
堅苦しい白い服。
ひらひらしたマントのようなもの。
2年のあのセンパイなら喜んで着そうだが、彰人の趣味ではなかった。
何より、ストリートでパフォーマンスするにはなかなか難しいだろう。
歌もそうだがダンスも激しいものが多いし…この衣装に合うような曲はあまり思いつかなかった。
だが、これしかないならば着るしかないのだろうか…と。
「…彰人、少し良いだろうか」
「ん、ああ」
ひょこりと顔を出したのは相棒でもあり恋人でもある青柳冬弥だ。
「どした?冬弥」
「俺の衣装がこれしかないんだ」
困ったように何かを渡してくる。
広げてみれば彰人とは毛色は違うが騎士のようなそれだった。
ゴツい鎧のようなものも着いている。
これは…なんだ、彰人のものを白騎士、と形容するならばこちらは黒騎士、だろうか。
「なんつーか…オレらのパフォーマンスには合わねぇな」
「そうだな。…もしかして、彰人も…?」
「ああ。オレのがパフォーマンスには向いてねぇかもな」
「…!これは」
ほら、とそれを見せてやった。
目を見張った冬弥は、くすくすと笑う。
「…んだよ」
「…いや…。格好良いな?」
こてり、と首を傾げながら冬弥が言った。
多分それは純粋な言葉なのだろう。
白騎士と黒騎士。
相対するような色。
抱き締めればそれはきっと灰の色。
彼の、瞳の…きれいな瞳の…色。
「…彰人?!」
じぃっと彼の目を見つめながらその手を持ち上げ、キスをする。
「騎士ってあれだろ、誓いとかすんだろ」
「…それは、騎士と王子、とかだろう?俺達は相棒同士、対等じゃないか」
小さく笑った彼が、そう言って手を握ってきた。
そうだ、相棒の彼は隣で歩いてくれている。
騎士なんかじゃない、ストリートで音楽をする仲間として。
そして…おなじ夢を追う……相棒として。
柔らかく笑う彼が好きだ。
彼の歌声が好きだ。
それは純粋な愛や恋なんかじゃなく…。
「彰人?」
「何でもねぇよ」
不思議そうな彼に笑いかけて口付ける。
溶けて灰になってしまいそうな、キスを。
二人きりの空間で、互いの息遣いだけが聴こえていた。
「…んで、この衣装どうすんだよ…」
「着て、パフォーマンスすれば良いんじゃないか?」
「だから、流石に…冬弥、なんか怒ってねぇ?」
しほはるワンドロワンライ・何でもない日/プレゼント
ふ、と…遠足の途中で寄った雑貨店で。
クローバーを抱くペンギンのキーホルダーを見つけた。
可愛いな、と思ったと同時、脳裏に彼女の顔が思い浮かぶ。
「…あ、可愛いね。遥ちゃんみたい」
「本当だー!!遥ちゃん、ペンギンさん大好きだもんね!」
「…っ、こはね、みのり」
一緒の班だったこはねとみのりがそれぞれ左右から覗き込んで来て、志歩はうっかり驚いてしまった。
…普段ならこんなに油断なんかしないのに。
「ご、ごめんね、驚かせちゃって」
「別に大丈夫だよ。…じゃ、行こうか」
「え?」
慌てるこはねにそう返し、志歩は先を急ごうと促す。
意外そうな声を出すのはみのりだ。
「え、って何」
「遥ちゃんに買わないの?」
「買わないよ」
「えー?!なんで?!!」
みのりがびっくりしたように言う。
こはねも声には出さないが驚いた様子だった。
「何でって…桐谷さんも同じ場所に来てるでしょ」
二人の疑問に志歩はあっさり答える。
今日は遠足だ。
班行動だから、行くエリアはバラバラなのだが…わざわざ買うこともないだろう。
そんな、特別な日でもあるまいに。
「でもでもっ、遥ちゃんは赤レンガ倉庫の方だって言ってたよー?」
「…ああ…咲希や一歌も同じだっけ。だからって…」
「ふふ、何でもない日にプレゼントも素敵だと思うよ?…私も、よく可愛いなとか似合いそうだなって思ったら杏ちゃんにプレゼントするんだぁ」
ほわ、とこはねが言った。
「そうそう!!そういうのって気持ちだと思うんだよね!」
「…気持ち、ね」
みのりのそれにくすりと笑ってそのキーホルダーを見る。
確かに、それは彼女が持っていれば似合うだろうなと、そう思った。
「…桐谷さん」
「!日野森さん!」
遠足から帰ってきた後、帰りかけの彼女を呼び止める。
「遠足楽しかったね」
「まあね。…その、桐谷さんに渡したいものがあるんだけど」
「え」
嬉しそうに話し出した彼女にそれを差し出した。
プレゼント感も何もない、簡素な包み。
「…いいの?」
「もちろん。桐谷さんに似合うだろうなと思って」
「…嬉しい…!ありがとう、日野森さん!」
ふわりと花のような笑顔を浮かべた遥がそれを開く。
「!ペンギンのキーホルダー!それに…」
「…流れ星。うちのバンドのモチーフ」
ペンギンが抱いてるのはクローバーではなく、流れ星だった。
何となく、いつも志歩を感じてほしくて。
…なんて、彼女には言えないけれど。
「ふふ。私と日野森さんって似た者同士かも」
「え」
「…これ、日野森さんに」
遥がカバンから何かを取り出して差し出してくる。
ありがとう、と受取り、袋から出した。
「…ああ、そういう……」
クスクスと志歩は肩を揺らす。
早速、ベースが入ったケースに付けてみせた。
似合う?なんて聞いてみる。
「うん!思った通り、似合ってる」
遥が笑みを浮かべた。
手に持った練習着入れに付けられたペンギンのキーホルダーが揺れる。
同じように揺れる…クローバーを抱いたウサギのキーホルダー。
お揃いではない、特別な日でも何でもない…ただ、二人にしか分からない、内緒のプレゼント。
「大切にする、ありがとう桐谷さん」
「私も、大切にするね。日野森さん、ありがとう」
お互いに微笑み、それからこらえ切れずに吹き出した。
チャリチャリと鳴るキーホルダーは、何でもない…ただただ、幸せな、音。
(いつまでもこんな穏やかな日が続きますよう、なんて)
司冬ワンライ・小動物/キュートアグレッション
「…ううむ………」
とある喫茶店の一角で、司は唸っていた。
メニューを見て、ではない。
目の前にいる愛しい人を見て、だ。
「…?司先輩?」
こてりと彼、冬弥が首を傾げる。
両手でコーヒーカップを持った彼は小動物のようだなと思った。
「い、いや、何でもないぞ!冬弥はコーヒーだけで大丈夫だったのか?」
「はい。ありがとうございます」
にこりと冬弥が微笑む。
そうか、と頷く司の元に、サンドイッチがやってきた。
野菜が多く入ったもので、同じショーキャストの男は目に見えて嫌そうにするだろうな、と思う。
冬弥も同じことを思ったのかクスクスと笑った。
いただきます、と手を合わせ、司はそれを持ち上げる。
サンドイッチを齧り、咀嚼していればコーヒーを飲んでいた冬弥が小さく笑みを浮かべた。
「?どうかしたか?」
「いえ。司先輩が美味しそうに召し上がっていたので…」
何故か嬉しそうに言い、ふと、あ、と声を漏らす。
「司先輩、口にマヨネーズが付いてます」
「む、すまん」
冬弥の指摘に口を拭おうとする前に冬弥が身を乗り出した。
指でその場所を拭った冬弥が、取れました、と笑む。
「…司先輩?」
その手を掴み、指を口に含んだ。
別に勿体無いと思ったわけではない。
…なかったのだけれど。
「…。…あの」
「!!す、すまん!」
「…いえ」
戸惑った様子の彼に、司は慌てて手を離した。
なんて事をしてしまったのだろう。
横にあった紙ナプキンで拭き、もう一度すまない、と謝った。
大丈夫ですよ、と笑う彼は、やっぱりなんだか小動物みたいだ、と思う。
そんな彼を食べてしまいたい、と思ってしまったなんて!!
ああ、この想いは一体何なのだろう!
『…ミク、知ってるー!キュートアグレッションって言うんだよね!』
『わわっ、声を抑えなきゃバレちゃうよ!でもよく知ってるね?なんで…』
『えっへへ、カイトにはナイショー☆』
(彼の想いはいつだってセカイに筒抜けなのです!)
司冬ワンライ・たんぽぽ/どこか遠くへ
道の端でたんぽぽの綿毛を見つけた。
それを見、嗚呼、春ももうすぐ夏になるのだな、と思う。
「…たんぽぽは司先輩に似ていますね」
「ん?」
隣を歩いていた冬弥が僅かに微笑んで言った。
それに首を傾げれば彼は司の好きな表情を浮かべる。
「太陽に向かって花を咲かせる、キラキラしているところや、人を元気にさせるところ…それから、どこにでも行けるところが、先輩に似ていて」
「そうか??」
「はい。特に幼少期の俺にはとても眩しかったです」
少し遠い目をする冬弥を引き寄せた。
今の司自身を見てほしくて。
「…先輩?」
「…。知っているか?冬弥。たんぽぽには幸せや真心の愛という花言葉がある。もしオレがたんぽぽに似ているのならば、きっと愛しい冬弥に捧げるためにあるのだと、そう思うが」
「…!」
「それにな、昔はともかく今は冬弥もどんなところにも行けるだろう?」
驚いた顔の冬弥の手を引いた。
風で綿毛が飛ぶ。
ふわりと舞い上がり、青空に溶けた。
「オレたちも綿毛に負けず行くぞ、冬弥!」
「…はい」
笑う司に冬弥も目を細める。
そこに、かつてどこか遠くへと願っていた少年はいなかった。
さあ、行こう
幸せを引き連れ、共に!
prsk
レオニ
咲希箱(ステラ/3Dミク)
☆4咲希、ルカ、志歩☆3穂波☆2一歌
穂波箱(霽れを待つ/2Dミク)
☆4穂波、MEIKO、一歌☆3咲希☆2志歩
志歩箱(『1 』/2Dルカ)
☆4志歩、穂波、咲希☆3一歌☆2MEIKO
咲希箱(フロムトーキョー/3Dミク)
☆4咲希、リン、志歩☆3穂波☆2一歌
一歌箱(流星のパルス/2DMEIKO)
☆4一歌、KAITO、穂波☆3志歩☆2咲希
穂波箱(Stage of Sekai/3Dレン)
☆4穂波、志歩、咲希☆3一歌☆2レン
志歩箱(Peaky Peaky/2DKAITO)
☆4志歩、一歌、KAITO☆3咲希☆2穂波
一歌箱(オーダーメイド/3Dルカ)
☆4一歌、咲希、穂波☆3志歩☆2ルカ
咲希箱(てらてら/2Dミク)
☆4咲希、一歌、レン☆3KAITO☆2志歩
志歩箱(voices/3Dリン)
☆4志歩/限定、一歌/限定、咲希/限定☆3リン☆2穂波
一歌箱(TheWALL/3Dミク)
☆4一歌、穂波、ミク☆3咲希☆2KAITO
穂波箱(Flyway/2Dレン)
☆4穂波、志歩、咲希☆3ミク☆2一歌
咲希箱(/2D)
☆4咲希、穂波、MEIKO☆3志歩☆2一歌
混合
☆4ルカ(お正月)志歩(トワライ・うさぎ/限定・文化祭/限定)穂波(トワライ・臨海/限定・お正月2/限定・お絵描き)咲希(ひな祭り・臨海/限定・バレンタイン/限定)一歌(桜・イルミネ/限定・アロマ/限定)ミク(桜)
☆3咲希(お正月)ミク(うさぎ)志歩(ホワイトデー)穂波(2周年・アロマ)レン(お絵描き)
☆2 咲希(体育祭・クッキング)穂波(ひな祭り・イルミネ)志歩(お正月2・弓道)一歌(スポーツ)
モモジャン
愛莉箱(モア!ジャンプ!モア!/2Dミク)
☆4愛莉、みのり、リン☆3雫☆2遥
雫箱(Color of Drops/3Dルカ)
☆4雫、ルカ、愛莉☆3遥☆2みのり
みのり箱(天使のクローバー/3Dリン)
☆4みのり、遥、雫☆3ルカ☆2愛莉
遥箱(アイノマテリアル/2DMEIKO)
☆4遥、雫、みのり☆3MEIKO☆2愛莉
愛莉箱(アイスドロップ/3Dレン)
☆4愛莉、レン、遥☆3雫☆2みのり
みのり箱(ワールドワイドワンダー/2DKAITO)
☆4みのり、愛莉、雫☆3KAITO☆2遥
雫箱(メタモリボン/2Dリン)
☆4雫、みのり、ミク☆3遥☆2愛莉
遥箱(イフ/3Dミク)
☆4遥/限定、みのり/限定、リン/限定☆3ミク☆2雫
愛莉箱(パラソルサイダー/2Dルカ)
☆4愛莉、雫、MEIKO☆3みのり☆2遥
みのり箱(Dream Place/3DMEIKO)
☆4みのり、遥、愛莉☆3雫☆2KAITO
遥箱(フロート・プランナー/2Dリン)
☆4遥/限定、愛莉/限定、MEIKO/限定☆3みのり☆2雫
雫箱(私は、私達は/3Dレン)
☆4雫、愛莉、みのり☆3遥☆2MEIKO
愛莉箱(/3D)
☆4愛莉、KAITO、遥☆3みのり☆2雫
混合
☆4みのり(一周年フェス/限定・スポーツ/限定・文化祭/限定)遥(体育祭・Wデート・お正月2/限定)愛莉(ピクニック・バレンタイン/限定)雫(うさぎ/限定・ウェディング/限定・2周年/限定・弓道)MEIKO(うさぎ)ルカ(Wデート)KAITO(弓道)☆3みのり(桜)愛莉(夏祭り・ウェディング・弓道)遥(文化祭)ミク(お正月2)リン(バレンタイン)☆2ルカ(ピクニック)雫(Wデート・バレンタイン)
ビビバス
杏箱(ForwarD/3Dミク)
☆4 杏、こはね、彰人☆3冬弥☆2MEIKO
冬弥箱(RADDOGS/2Dミク)
☆4冬弥、彰人、杏☆3こはね ☆2レン
彰人箱(シネマ/3DKAITO)
☆4彰人/限定、杏/限定、KAITO☆3こはね☆2冬弥
こはね箱(BeatEater/2Dレン)
☆4こはね、杏、MEIKO☆3冬弥☆2リン
杏箱(AwakeNow/2Dミク)
☆4杏、冬弥、ミク☆3レン☆2彰人
冬弥箱(ミライ/3Dルカ)
☆4冬弥、彰人、杏☆3ルカ☆2こはね
こはね箱(Flyer!/3Dレン)
☆4こはね、冬弥、レン☆3杏☆2彰人
彰人箱(月光/2DMEIKO)
☆4彰人、こはね、KAITO☆3冬弥☆2杏
杏箱(街/3Dリン)
☆4杏、彰人、リン☆3こはね☆2冬弥
冬弥箱(虚ろを扇ぐ/2DKAITO)
☆4冬弥、こはね、KAITO☆3杏☆2彰人
彰人箱(仮死化/3DMEIKO)
☆4彰人、ルカ、冬弥☆3こはね☆2杏
こはね箱(ひつじがいっぴき/2DMEIKO)
☆4こはね、彰人、杏☆3冬弥☆2ルカ
混合
☆4冬弥(ひな祭り・結婚式/限定・ゲーム/限定・クッキング/限定)こはね(お正月2/限定・一周年フェス/限定・桜・Wデート・文化祭/限定)ミク(お正月)レン(お正月・夏祭り)彰人(夏祭り・ホワイトデー/限定)杏(ウェディング/限定・獅子舞/限定)MEIKO(ウェディング/限定)KAITO(クッキング/限定)☆3彰人(結婚式、体育祭2・ゲーム)杏(Wデート)ミク(クッキング)☆2杏(結婚式)冬弥(文化祭)こはね(臨海・ウェディング)リン(文化祭)彰人(獅子舞)
ワンダショ
類箱(potatoになっていく/3Dミク)
☆4類、司、KAITO☆3えむ☆2寧々
寧々箱(ニジイロストーリーズ/2DMEIKO(KAITO、類、寧々))
☆4寧々、ミク、MEIKO☆3類☆2えむ
えむ箱(ワンスアポンドリーム/2Dレン)
☆4えむ/限定、寧々/限定、類☆3レン☆2司
司箱(トンデモワンダーズ/3DKAITO)
☆4司、えむ、寧々☆3リン☆2KAITO
寧々箱(Glory Study Go!/2Dルカ)
☆4寧々、類、ルカ☆3KAITO☆2えむ
類箱(ショウタイム・ルーラー/3Dリン)
☆4類、えむ、寧々☆3司☆2リン
えむ箱(にっこり^^調査隊のテーマ/3Dミク)
☆4えむ、司、MEIKO☆3寧々☆2類
司箱(88☆彡/2DKAITO)
☆4司、寧々、類☆3えむ☆2ミク
寧々箱(星空のメロディー/3DMEIKO)
☆4寧々、えむ、司☆3MEIKO☆2類
類箱(どんな結末がお望みだい?/2Dミク)
☆4類、司、寧々☆3ミク☆2えむ
えむ箱(星空オーケストラ/3Dルカ)
☆4えむ、類、レン☆3司☆2寧々
司箱(ひとしずく×やま△/ Mr. Showtime/2Dリン)
☆4司、えむ、寧々☆3類☆2MEIKO
混合
☆4えむ(体育祭・臨海・バレンタイン/限定・ゲーム/限定・お絵描き)ミク(体育祭1)司(文化祭・ひな祭り・一周年フェス/限定・ホワイトデー/限定・獅子舞/限定)KAITO(文化祭)リン(トワライ・獅子舞/限定)類(結婚式/限定、体育祭2、2周年/限定・クッキング/限定)レン(結婚式)ルカ(体育祭2)寧々(ゲーム/限定)
☆3寧々(文化祭/獅子舞)司(トワライ)ルカ(ひな祭り)類(ピクニック)ミク(臨海)
☆2 司(お正月)類(トワライ)レン(ホワイトデー)ミク(ゲーム)
ニーゴ
まゆふ箱(ジャックポットサッドガール/2Dミク)
☆4まふゆ、奏、ミク☆3瑞希☆2 絵名
絵名箱(限りなく灰色へ/3Dリン)
☆4絵名、まふゆ、奏☆3リン☆2瑞希
瑞希箱(アイディスマイル/3DMEIKO)
☆4瑞希、MEIKO、絵名☆3奏☆2まふゆ
奏箱(カナデトモスソラ/2Dルカ)
☆4奏、ルカ、まふゆ☆3瑞希☆2絵名
まふゆ箱(再生/3Dリン)
☆4まふゆ、瑞希、リン☆3絵名☆2奏
瑞希箱(ロウワー/2DMEIKO)
☆4瑞希/限定、絵名/限定、奏☆3MEIKO☆2まふゆ
奏箱(トリコロージュ/2Dミク)
☆4奏、まふゆ、瑞希☆3絵名☆2ミク
絵名箱(ノマド/3Dリン)
☆4絵名、奏、リン☆3まふゆ☆2瑞希
まふゆ箱(バグ/2Dレン)
☆4まふゆ、瑞希、レン☆3絵名☆2奏
瑞希箱(君の夜をくれ/3Dルカ)
☆4瑞希、まふゆ、奏☆3絵名☆2ルカ
絵名箱(Iなんです/2Dミク)
☆4絵名、奏、まふゆ☆3瑞希☆2レン
奏箱(てにをは/ザムザ/3DKAITO)
☆4奏、瑞希、絵名☆3まふゆ☆2KAITO
瑞希箱(/2D)
☆4瑞希/限定、まふゆ/限定、レン/限定☆3絵名☆2ルカ
混合
☆4瑞希(文化祭・ピクニック・ホワイトデー/限定、体育祭2)絵名(お正月・ピクニック・夏祭り、スポーツ/限定、お絵描き)まふゆ(イルミネ/限定、2周年/限定、弓道)、奏(スポーツ/限定)ミク(イルミネ)☆3まふゆ(体育祭)、奏(一周年フェス・イルミネ)ルカ(スポーツ)☆2奏(桜、お絵描き)瑞希(夏祭り)まふゆ(うさぎ)絵名(体育祭2)
カラフルフェス
一歌、モモジャンミク、ビビバスリン、ワンダショレン
奏/限定、まふゆ/限定
遥/限定、愛莉/限定
一歌/限定、ミク/限定
類/限定、寧々/限定
冬弥/限定、杏/限定
穂波/限定、志歩/限定
ミク/限定、ルカ/限定
絵名/限定、瑞希/限定
リン/限定、レン/限定
みのり/限定、雫/限定
咲希/限定
司/限定、えむ/限定
彰人/限定、こはね/限定
MEIKO/限定、KAITO/限定
バチャシン限定
レオニ
ルカ
モモジャン
リン、MEIKO
ビビバス
レン、MEIKO、KAITO
ワンダショ
KAITO、リン
ニーゴ
ミク、レン
悪ノコラボ
☆4リンレンルカMEIKOKAITO☆2ミク
バチャシンフェス
☆4ミクルカレンKAITO☆3MEIKO☆2リン
限定2
レン
限定4
一歌、みのり、遥、冬弥、寧々、類、絵名
限定5
志歩、杏
しほはるワンドロワンライ・探検ごっこ/連休
「桐谷さんって、連休もスケジュール埋まってるの?」
久しぶりに一緒に帰れた日、他愛もない話をしていたのだが、ふと気になって志歩は聞いてみた。
彼女はアイドル活動をしている。
テレビに出てからというもの、色んなところからオファーが来ているのは同じアイドルグループの姉から聞いて知っていた。
だから、連休もほとんどないのでは、と心配したのだけれど。
「そうでもないよ。ちゃんと休めるようにって配慮してるから」
「…そっか、なら良かった」
「日野森さんは?また強化練習?」
遥が首を傾げる。
綺麗な髪が風に揺れた。
「前半だけね。…あんまり詰め込んでも良いものにはならないし」
「そっか、そうだよね」
志歩の言葉に遥が笑う。
遥もストイックだから、練習の大切さも息抜きの大事さも知っているのだろう…切り替えは難しいらしいが。
「…ねぇ、もし良ければ一緒に探検ごっこしない?」
「探…なに?」
おずおずと遥からそんな言葉が出て、志歩は思わず聞き返してしまった。
…空耳だろうか?
「探検ごっこ。…鳳さんがね、街を知るためにって教えてくれたの。今まで知らなかった場所が知れるかもしれないし…どう、かな?」
遠慮がちに遥が聞いてくる。
そんな顔をされたら断れないのを知っているはずなのに。
…まあ彼女の頼みならば断ることもないのだけれど。
「…いいんじゃない?ちょっと楽しそうだし」
「!ありがとう、日野森さん!」
嬉しそうに遥が言う。
正直、この顔を見るために承諾したといっても過言ではないだろう。
「…あ、もし新しいお店とか見つけても配信とか、出来れば他の人には内緒にしててほしいんだけど」
志歩のそれに首を傾げていた遥はすぐに理解したようで柔らかく微笑んだ。
「分かった。日野森さんと私だけの秘密、だね」
「そういうこと。…良いお店が見つかると良いね」
楽しそうな彼女の手をぎゅっと握る。
探検なんかしなくても、遥といればいつだって新鮮でワクワクするのだと
さて、いつに教えよう?
(今年はとても素敵な連休になりそうで!)
「…わぁ、見て、日野森さん。猫さんがいる純喫茶だ…!」
「…うん。可愛いかも…。ちょっと勇気いるけど、入っちゃう?」
司冬ワンライ・春時雨/ずぶぬれ
「ふむ」
司は空を見上げて腕を組む。
まさか晴天の青空から雨が降るとは思っていなかった。
無論、そんなこと考えてもいなかったから傘など持ってきてはいない。
学校とコンビニが近かったのはまだ幸いだったろうか。
春時雨を期待して雨宿りをするのも手だが…流石に練習には遅れられない。
「…仕方がないな」
小さく息を吐き出し、司は雨の中飛び出した。
すぐに制服がずぶぬれになる。
これはコンビニに寄るより一度帰った方が良いかもしれないな、と思った。
こんなに濡れてしまっては傘もあまり意味を為さないだろう。
…と。
「…司先輩?!」
雨の中、驚きの声に振り向けば傘を差した冬弥が目を大きく見開いてこちらを見ていた。
「おお、冬弥!」
ニカッと笑う司の手を、慌てたような様子で冬弥が引く。
「先輩、その、傘は…」
「今日は忘れてきた!…おお、すまんな」
戸惑いながら聞く冬弥がカバンからタオルを差し出してくれて司は遠慮なく受け取った。
「いえ。…風邪を引いてしまうかもしれませんので、待つ方が良かったのでは…」
「うむ。それも考えたんだが…今日はショーの練習があってな、抜けられんのだ」
「…しかし…」
困ったような冬弥に、司は心配させないように笑う。
冬弥は良いやつだなぁ、なんて思いながら。
「…水も滴る良い男、というだろう?」
「…!」
目を丸くする冬弥がややあって柔らかく微笑んだ。
それから。
「…司先輩は水が滴らなくても、とても良い男、です」
春時雨。
至近距離で、彼のそんな言葉が聞けるなら、
たまには良いかもしれないな?
世界ペンギンの日
「じゃあ明日の練習だけどいつもの時間で…」
志歩のそれに、他の3人が、え、と声を出した。
それに志歩も眉をひそめる。
「…え、って…何か用事あった?」
「私達は用事はないけど…ねぇ?」
「うん。…志歩ちゃんは用事があるんだと思ってたから…」
一歌と穂波が顔を見合わせた。
何かあったっけ、と言う志歩に、「ひっどぉい!」と頬を膨らせるのは咲希だ。
「はるかちゃんに言ーつけてやるんだから!」
「…何で桐谷さん…。…あ」
ぷんすこと怒る咲希に、意外な名前が出てきたなと思いながら呆れ…そして思い出す。
はぁ、と息を吐いてから天を仰いだ。
「咲希!」
「咲希ちゃん!」
「あ…えへへぇ……」
途端に一歌と穂波が窘め、咲希がやっちゃった、と言わんばかりに頭を掻く。
「…何で知ってんの……」
「そりゃあ、まあ、桐谷さんとは同じクラスだし…」
「はるかちゃんが嬉しそうだったから、何かあったのかなって!」
「わたしは、ラジオで4月25日が何の日かっていうのを聞いて…。廊下で志歩ちゃんと桐谷さんが話してるのを見ちゃったから…」
志歩の疑問に三人が答えた。
秘密にしているつもりはなかったがどうやらすっかりバレていたらしい。
「…。…練習時間はいつも通りで大丈夫。私達が行くのはナイトショーだから」
ならば、と志歩は説明した。
これだけバレていたのだから、隠しておくこともないだろう。
「なぁんだ、なら安心だね!」
「そうだね。…なるべく早く終われるように、自主練頑張るよ」
「わたしも。…明日は特別だもんね」
ホッとしたように笑う咲希、やる気の目をする一歌、そしてにこにこと首を傾げる穂波。
応援されるのはむず痒いが…変に隠す必要はないか、と志歩は小さく息を吐く。
「まあね」
短く答え、志歩はその時のことを思い出していた。
「…え、水族館のナイトショー?」
呼び出した遥がきょとんとする。
「そう。…桐谷さんが良ければ、だけど」
「明日は配信もないし…大丈夫だよ。…でも、どうして…」
首を傾げる遥に、志歩は僅かに笑みを浮かべた。
「…。…前に、ラーメンの日に誘ってくれたでしょ。だから、今度は私の番」
「…!」
目を丸くする遥に志歩はチケットを振る。
告げる言葉に、彼女の表情が破顔した。
「明日は、世界ペンギンの日なんだって」
大切な記念日を、貴女がお祝いしてくれたから
私も貴女にとってきっと大切な記念日を、共に祝いたかったのです!
「…ありがとう、日野森さん。楽しみだな。世界ペンギンの日の、ペンギンナイトショー」
「…良かった。私も、桐谷さんと一緒に見に行けるの楽しみ」